喧し豚。【ハイキュー】

20本目 ページ22

日向side



「そうやな、はっきり言って＿＿



あの速攻と囮役以外は使いもんにならんな」




答えたのは鷹刀さんじゃなくてセッターの人だった。殴られたみたいな衝撃が走る。こんなにはっきりと言われるのはよくあることなのに、自分でもわかっていたけど。



使い物にならないなんて言われたことなかった。





「一丁前に悔しがるんやな、なら這い上がってこい」



「ほなね、練習もほどほどにしときや〜」





食堂を出た後、黒尾さんが「稲荷崎のセッター様も言い方キツいねぇ…そんなに気にすることじゃねぇぞ」と呟く。


暫く歩いてると稲荷崎のマネージャーさんに会った。




「日向君やっけ…うちのが悪い事したなぁ」



「い、いえ。ホントのことなんで……」



「あの子らなりに君に気ぃ使っとるっていうか、アドバイスのつもりなんやと思うで｡君らの速攻はすごい」




時計をちらっと見たマネさんは「私、あのバケモン2人の練習付き合わんなんからもう行くわ。ほなね」と言い残して急いで行ってしまった。

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