B級隊員は平凡を貫きたい

7話 ページ8

「そういや怪我してたな」


「忘れてんじゃねぇよこの野郎……」





痛みが走った箇所が痛すぎて思わずベットの上を転がる。



冗談じゃない、痛い。



しばらくして痛みが引いてくると、「A、お前本部から呼ばれてる。今から行けるか？」と無茶なことをぶっ込んでくる京介。




いや動けるけど！！行きたくない！！





「あーちょっと無理。一応けが人だから」



「よし、行けるな。ほら準備しろ」



「拒否権は？」


「あると思うか？」






あの様子だとないんだね、わかるよ、うん。医者曰く「あの子若いしピンピンしてそうだから連れてって大丈夫大丈夫！！」とほざいていたらしい。許さん。




この時ばかりは本部と医者をうらんだとさ……






＿＿



「こっから先はお前だけで行けよ」



「え、やだよ」




お前、怪我人をここまで連れてきてそれはないだろ。と思っていたものの片方の腕をギュっと握られたことにより激痛が走る。





「…ｯ！！いいとこのどら焼き…だからな…」


「ハイハイ」




＿＿＿



「失礼しま……うわぁ…」



「田中隊員か、よく来てくれたな。怪我は大丈夫か？」



「やぶ医者に大丈夫とほざかれて、玉狛の烏丸京介に引っ張り出されてきたのでなんとも言えません」



「そ、そうなのか…」





事情を説明すれば苦笑いの忍田本部長。待って、本部の人やっぱり怖い。




でもあの時は早くB級に上がらんかバカヤロー、的な要件でめちゃめちゃに鬼怒田さんに怒られたから……黙ってる城戸司令がいちばん怖いんだけどね。





「大規模侵攻の件、よくやった。引き続き頑張りたまえ。」



「え?……ありがとうございます…?」





あの木戸司令が私を褒めた……？



明日もしかして死んだりする？大丈夫？



絶対何か裏があると思ったら、新型の撃破に大きく貢献したかららしい。太刀川さんと同じぐらい新型の撃破に貢献したそうで一級戦功の称号と大金が振り込まれたとの事。





今夜は焼肉だな。 やったあ

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