22話 ページ23
烏丸side
「は？」
咄嗟に出たAの言葉はどうあれ、聞き慣れていないのか一気に顔に熱が集まって真っ赤に染まっていく。その原因は俺で、こんな顔を見れたのも誰よりも自分が先だという密かな優越感。
真っ赤に染まっていく顔がとても愛おしく見える。口を開いたり閉じたりする動作も、一つ一つが可愛い。
「好き」
「あ、いや…あ」
こういうことには慣れてないのだと本人が前に言っていた、苦手だからと。
赤くなった顔を必死に隠そうとする姿だって可愛い、どうしようもなく。
＿＿＿＿
最初に出会ったのは中２の時。いわゆる一目惚れと言うやつ……ではなく、たまたま同じクラスの隣の席で結構仲が良かったってだけ。
しかし、思春期ともなれば冷やかしたい年頃だしもちろん2年間冷やかされた。でも不思議と嫌な気がしなかったしAだって気にしてない。むしろもっと隣にいたいっていう欲があったぐらいだ。隣に自分以外なのは嫌だと思ってしまう。
恋だとハッキリわかったのは忘れたけどそれでも意識が変わった。
Aが俺をなんとも思っていないのは確かだ。見ていればわかる。
それでも自分のものにしたいという欲が止められない。
「俺ならお前にとって不利益はないだろ？」
「…私が京介をどう思ってるかなんてわかってる、でしょ」
「何とも思ってないのぐらい知ってる、それでも好き」
「違う、」なんて言うから思わず目を開く。
「わかんないんだよ。京介は意地悪だしウザイし…でも一緒にいないと……なんか落ち着かない」
いつもの気だるげさはなくて、一生懸命にわかならない感情を説明しようとするA。さらに愛しさが増して見えた。
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じゆんきむ(プロフ) - この作品を昔読ませて頂いていてすごく好きで久しぶりに読みたくなって探したのですが、続編が消えてしまっていました、、もし作者の方が見れるようでしたら続編復活してして欲しいです！！ (11月1日 22時) (
レス) id: b4c10966c3 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 木戸司令じゃなくて城戸司令ですよ！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: e84559c347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーすと | 作成日時：2020年4月6日 14時
