アイしてる。[AU sans メアイン]

Sixteen:目覚め ページ16

ﾟ


ｲﾝ「…っ！」ﾊｯ


長い夢を見ていたようだ。


しかし記憶力のない僕は、夢の内容などもうとっくに忘れてしまった。


ここはどこだ？


真っ暗な場所…


明かりが辛うじてついてるから、少し周りが見える。


それ以外の光源はない。窓すらないようだ。


ｲﾝ「今何時か分からないなぁ…」


僕は、確か…


ナイトメアに爆弾を持ち込まれて、


それで…


…なんか意識失う前に体が浮いたような気がするな…


ｲﾝ「…なんだっけ…？」


そう言いながら、体を動かそうとする。


ｶﾞｼｬﾝｯ


ｲﾝ「っ…動かない…？！」


何だ、この真っ黒な鎖は。


僕、捕まっていたのか？


力を込めて色々してみるが、ビクともしない。


ｲﾝ「な…んだこれ…っ！」ｶﾞｼｬｯ


早く抜け出して、ドリームやブルーの所に行きたい。


ｲﾝ「ぐっ…！！」ｶﾞｼｬｼｬ…


しかし、異様に硬かった。


ｲﾝ「…なん、で…？」ﾊｧ


僕はよく怪力と言われる。


そんな僕でさえ、壊せないことなんてあるのか。


…何か、細工が…？


ｲﾝ「…！これ、少しシアン色に光ってる＿＿＿もしかして…ナイトメアが作って」


ﾅｲ「おお、さすが創造と守護の神様。よく分かったな。」


ｲﾝ「っ？！」


しまった、背後を取られた…


いや、冷静に考えば何も出来ないから同じか…


…気配など一切しなかった。


声が、後ろから聞こえる。


ﾅｲ「インク、俺はお前に提案があってここに閉じ込めたんだ。」


僕の前に置いてあった席に座った。


ｲﾝ「そう…で、提案ってなに？」ｷﾞﾛｯ


ﾅｲ「おお…その顔も可愛いんだな、お前。」ﾆﾔ


ｲﾝ「…は？」


…いまナイトメアの口から…


可愛いって…？


ﾅｲ「可愛いって言うことは別に俺の勝手だろ？なぁ、インク」


ｲﾝ「な、なんで可愛いって…！」


ﾅｲ「それは後でな。それで、提案についてだが…」


ｲﾝ「…っ?」


僕は睨み続ける。
















ﾅｲ「…闇AU、入らないか？」

Seventeen交渉→←Fifteenインクは何処に

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す