【WT】図書室のあなたに恋をした【sm】

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『あの…さ、本を全部持ち帰り終わっても一緒に帰ってくれる…？』

思いもしない言葉に目を丸くした
そう言えばそんな話だった、当たり前と化していたのでそんなこと考えてもいなかった
何も言わない俺に焦ったのか『思ったより家近かったし…！？』と言い訳がましいことを言った

俺のためにそこまで必死になってくれてるのかと思うと
自然に口角が上がっていた

『いや！あの…なかむ君たちと帰りたいのであれば無理は言わないけど…！』

「ﾌｯ…w俺は始めからそうだと思ってたけど？」
『…え？』
「いや、確かに俺にはなかむ達がいるかもしれないけど…」


「お前には俺しかいないだろ？」


俺らしくもないキザな言葉に少し違和感を覚える
『そうかも…、』なんて言葉を溢して背を向けるAがなんだか可愛らしくて
つい意地悪したくなってしまう…これが良くある好きな子をいじめちゃうってやつか？

こんなことでもAが意識してくれるなら、少しでもこっちを見てくれるのなら
まだ少し意地悪でもいいかも

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今日はいつもより少し早く起きた
だからといってやることもないのでさっさと家から出る

あ、そうだ…少しAを驚かせよう

そう思った途端、俺の足はAの家へと向かっていた

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