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___会話が終わったと思った
彼女は『あっ』と声をあげこちらへ振り向く
『いつも、須磨君ってどんな本読んでるの?』
「…哲学、とか」
もう目の前から去るもんだと思って油断していたため、返答は少し遅れてしまった
『へぇ〜なんだか難しそうだね、私に理解できるかわかんないけどオススメあったら教えてね』
「…興味あるのか?」
『須磨君がいつも読んでる本なんだし、きっと面白いんだろうなって』
「…後で読みやすそうなやつ選んどいてやるよ」
よく小説のような物語のあるものを借りていくことが多かったので
正直、興味は無いと思っていた
本に興味があるなら進めるのが図書委員の仕事だろう
なんて言い訳をつけて彼女と話す時間を増やす
「あと須磨君ってやめろ」
俺の事を名字で呼ぶやつなんていない…と言うか基本アイツらとしか関わらないし
須磨という名字で呼ばれるのはなんだかむずむずする
『え?…えっと、琉生斗君?』
「…スマイルでいい、そっちの方が呼ばれ慣れてるから」
『!…わ、わかったスマイル…君』
「あだ名に君は変だろ」
『…確かに…じゃあ、スマイル…で』
「あぁ」
テンポの悪い会話
けど、落ち着いて話せるいい空気なのかもしれない
ぎこちなく話すコイツはなんだか可愛く見えてきた
…今、俺なんて…?
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もち米マン(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます!最高だなんて…!途中からbrさんに恋させてぇ〜って衝動が押さえられなくって…! (2月29日 23時) (レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
K - 最高の作品です!! smさんの恋の裏に隠れていたbrさんの儚い恋……最高でした!!! ありがとうございます!!!! (2月29日 20時) (レス) @page50 id: ca68b6c668 (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - 黒灰白有無%さん» ありがとうございます!初々しさがいい感じに出せてよかったです!別視点お楽しみに! (9月21日 18時) (レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとう御座います!!純粋なお話って矢張り良いですね,私本が好きなので関係した事に嬉しさがあります.初々しく迚も面白かったです!。凄く癒しになりました!別視点のお話も楽しみにしてます!是からも応援しております!!また、読み返しにきたいと思います。 (9月20日 23時) (レス) @page30 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - おー!さん» ありがとうございます!神作なんて…( *´艸`) (9月17日 15時) (レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米マン x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年7月31日 11時