「女子会再び」(壱) ページ1
「女子会第二弾〜！」
金魚姫が高らかに叫ぶと、かぐや姫は控えめにだが楽しそうに拍手をした。
微笑ましげな煙々羅と対照的に、強制参加させられ面倒そうだが一応参加はする荒。
そして追加面子に煙々羅の弟である髪喰いと、この場にはまだいないがA。
人数が増え更に賑やかだが、男二人が加わっていることで最早女子会とは呼べなくなっている。
普通に集会だ。
「えー、肝心のAは仕事の都合で遅れて来るそうなので、それまでにスサビに進捗を話してもらおうかなーと思います！」
「は……？」
何のことかさっぱりな荒に、金魚姫が小憎たらしく笑った。
「告白したんでしょ？」
荒の肩が不自然に揺れた。
金魚姫が興奮しながら詰め寄る。
「偉そーに、恋人になってやるって！ 言ったんでしょ遂に！！」
煙々羅がにやりと笑った。
「姉さん相変わらず覗き魔〜」と髪喰いが茶化しを入れる。
そう、お察しの通り、金魚姫達に告げ口したのはこの女。
「そう言えば私、この前も見ちゃったのよねぇ……」
無言で睨んでくる荒に知らんふりしてから、煙々羅は艶めかしく語り始めた。
深夜の宮廷。
Aの部屋の前にて。
荒がAを抱き締めた。
しばらくそのままの状態でいて。
いつの間にか腕の中で眠ってしまったらしいAを。
そっと横抱きにしてから部屋の中へ。
……あの時のだ。
「そ、そ、そんな、よ、夜遅くに……！？」
かぐや姫が卒倒しそうな勢いで慌てふためく。
「何してたのよAの部屋の中で！！」
破裂してしまいそうな程真っ赤な顔の金魚姫が、荒を尋問した。
「……何もしていない」
「何もないことないでしょー！！」
盛り上がる少女二人が想像しているようなことは一切なかったのだが、まあ……似たようなことにはなりかけていたのは否めない。
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イズモ(プロフ) - 茶々丸さん» わ〜ご愛読ありがとうございます！！…荒の声優さんに念を送ってもらいましょう！(平安京ラジオ) (2019年9月23日 18時) (
レス) id: 2950d60cf9 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - 一年経っても見させてもらってます！荒来てくれえぇぇ！大歓迎だぞぉぉお！ (2019年9月23日 10時) (レス) id: 65a910c7b3 (このIDを非表示/違反報告)
イズモ(プロフ) - 横ごりらさん» ！！確かに！荒って何か…自分のこと好きじゃなさそうな気がするんですよね…伝記でもどっちかと言うと人間より自分を責めてる感があるように思えますし…どれも個人意見ですが(´-ω-`)こちらこそ、荒のこと語り合えて楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年9月11日 21時) (レス) id: 2950d60cf9 (このIDを非表示/違反報告)
横ごりら(プロフ) - イズモさん» ｢愚か者め！｣｢愚かな･･｣とかもよく言ってますが、｢愚か｣って、自分自身にも思っててよく使う言葉なのかな･･とも思いました>< いえ！とんでもないです！またイズモさんのお話を聞けてとっても嬉しいです！(^///^)お返事くださり有難うございました！ (2018年9月11日 9時) (レス) id: 72764b205c (このIDを非表示/違反報告)
横ごりら(プロフ) - イズモさん» 私も想像になってしまいますが、もしも叱ってくれているのだとしたら本当に優しいですよね･･･常に無表情で厳しい言動の裏では、本当は自分以外の存在をいつも気にかけてくれているのかなと思えます(；_；)いっそ本心から見下して関わらなければいいのに･･(；_；) (2018年9月11日 9時) (レス) id: 72764b205c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イズモ | 作成日時：2018年6月30日 20時
