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「で?なんか用でもあった?」
「別に?一人でご飯食べるのも味気ないなーと思って。用がないとお昼に誘っちゃだめなわけ?」
「いいや、最近顔見てなかったしカトクくれてよかった。元気そうじゃん」
「まあね。ジミニも。ジョングギにもこうして会えたしもう思い残すことないかも」
「何それ、今から死ぬの?」
「バーカ。夏にみんな行っちゃうから、その前に一回長期休暇取ろうと思ってて。一人になったら忙しくなるし」
「あ〜、そういうこと」
友達同士の会話に混じるのもなんとなく気が引けて耳を傾けていたら、さらっと重要な話題が流れていった。ヌナのグループのヒョン達が夏に兵役に行く。なんでもないように話しているけど、その間ひとりでグループを背負って活動するなんて、とんでもないプレッシャーがあるはずだ。きっとそれだけじゃない。寂しさも、不安も。
「だから今ジョングギに会えてよかった〜!長期休暇中は顔見れないし、今のうちに沢山ヌナとお話ししてね」
「どうして休暇中は会えないんですか?また一緒にこうして食事すればいいだけなのに」
「え」
「それとも、休みの間どこかに行ってずっといないんですか?」
「ああ、いや、まだ予定は決めてなくて」
「じゃあ今決まりましたね、俺と会う予定」
「え?あ〜、決まったね……?」
なんだ、Aヌナって押しに弱いんじゃん。
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作者名:moti | 作成日時:2022年12月31日 1時