少年のもとに彼女は馳せる。2 ページ19
「赤城君っ！」
背後から抱き着かれる感触。やっと追いついた―、とへにゃりと笑いながら言い俺の肩から顔をのぞかせてきた。
つまり、すごく至近距離。5cmもあるかないかってくらいだ。
「……っ、お前なあ」
「あれ、赤城君顔赤いよ？もしかして照れてるの？可愛いーっ！」
「なな、何言って……っ！つーか、なんでお前は平気なんだよ！羞恥心はないのか！？」
「ないよ？」
「あー、質問した俺がバカだった」
思わずこめかみを抑えてしまう。ダメだこいつ。早く何とかしないと。
黒澤と白馬が先に避けたのも先に危険を察知したのだろう。ちらりと確認してみると白馬と黒澤が笑いをこらえていた。いや、こらえきれてなく少し笑い声が漏れている。
「白馬、あとで覚悟しておけよ」
「……え！？」
白馬が顔をサーと青くする。そんな白馬の肩に手を置いて黒澤が励ましていた。
再び佐々木に視線を戻す。さて、と。
「そんで、わざわざ追いかけて抱き着いてきて一体何の用なんだ？」
「なんか言葉に棘がある気がするのは気のせいかな……？」
えーと、用件はね。そう言って佐々木が見せたのは携帯。俺と白馬と黒澤。俺らの顔を順に見ていく。
それから大きく息を吸って、
「あの、よかったら私とメールアドレス交換してくださいっ！」
佐々木は珍しく、どこか照れくさそうな笑みを見せて言った。
走ってきたせいか緊張してるのか頬が紅潮していて。
……それは反則だ、バカ。
少年のもとに彼女は馳せる。
(走って駆けて馳せて)
夢主視点の「〜〜〜〜馳せる。」を前編とすると、赤城視点のこれは後編となります、たぶん。
というわけで今度こそ馴れ初め編終了です！やったね！出会いだけで約半年かかるとかどんだけなのって感じだけどやったね！
なんか夢主のせいで輝っち君の性格がどんどんツンツンになってます。もはやツンデレといっても過言ではないツンツン。最後のデレは作者でも謎。なんでデレたし。ツンデレはツンからデレへ変わっていくその過程を楽しむものでありコロコロ変わるのはツンデレではない、って誰か……いや私がよく言ってた……、どうせ受け売りですよ！そろそろ久々に原作読み漁ります。夢主ちゃんの性格も訳わかめになってきたので余計な設定そぎ落としたりとかしてみるかな。
かなりしょぼいネタが溜まっているのでそろそろ少し消化しようかしら。
それではまたー。
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向日葵 - 消さないでください。また、小説書いた下さい。 (2016年1月9日 18時) (
レス) id: 898c190cdc (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - けさないでください!! (2014年11月12日 18時) (レス) id: f92683cf2c (このIDを非表示/違反報告)
すもも - お、終わってしまうのですか…|ω；｀)この小説大好きで、ずっと楽しみに待っていたのでとっても寂しいです…（_ _ｌｌｌ） (2014年8月21日 22時) (レス) id: ae79c4b325 (このIDを非表示/違反報告)
らびちゅん(プロフ) - 見捨てませんよw (2013年12月1日 20時) (レス) id: 96a86579b9 (このIDを非表示/違反報告)
餅花（もちばな）(プロフ) - らびちゅんさん» お世辞でも嬉しいです＞＜ 受験生ということで中々更新できませんがどうか見捨てないでくださいｗ← (2013年11月25日 17時) (レス) id: 5f0116911a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅花 | 作成日時：2013年2月19日 19時
