第3話 ページ4
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ん、 っ … ここ、どこ?
ふと目を覚ますと心地よい温もりと浮遊感が私を包んでいた
そっと目を開けると目の前には、ユンギ…
え、は?
状況が呑み込めない。
なに、これ、
私、ユンギにお姫様だっこされてる… ?
本当に訳が分からない。
体育、の授業で、えっと…
全く何があったか解らず混乱する
そんな私に気付かずスタスタと歩くユンギ
重く、無いのかな
そっと舌からユンギを見つめると
バチッと目が合ってしまった
『っ …』
思わず赤面する私。
SG「… 起きたか」
そう言って微笑むユンギはいつもと違い、優しくて
何処かホッとしたような表情をしている
見たことないユンギの表情に思わず惹き込まれてしまった。
SG「… 何?」
怪訝そうに尋ねるユンギ。
何時ものユンギと同じ表情
『お、ろして?』
そう言った私だけどユンギはそれを無視する
『重い、でしょ、』
SG「重くねぇから、大人しくしてろ」
サラッとそう言われ、胸が高鳴る。
おかしい。どうしてドキドキするの?
ユンギを見上げると、また目が合う。
SG「…頭大丈夫か?」
ふとそう聞かれ、一瞬、頭イカれてんのか的な質問かと思ってしまった、
『 …? 何が?』
尋ね返すと
SG「ボール、覚えてねぇの?」
そう言われ、微かに蘇ってくる記憶
??「危ない!」
そう叫ばれ、気がついた時には私の頭に直撃していたボール
私、気絶したの?
恥ずかしすぎて顔中が暑くなる
有り得ない。 ダサっ …
『あ、 あー、っごめん、』
乾いた笑いを立てながらそう謝る
ということは、今は保健室に向かっているのだろう
そう言えばこの廊下は保健室への通り道だと言うことを思い出す
でも、
『どうして、 ユンギが?』
顔を上げ尋ねると、顔をそらし
SG「何となく 、」
って呟くユンギ
その耳が、真っ赤なのは、私の気のせい ?
それからは何も話さず保健室へと向かい
何処か気まずいまま時間は流れた。
何を、考えてるの…?
下からユンギの顔を見つめ問いかける
全く、わかんない。
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作者名:Cham* | 作成日時:2016年11月18日 18時