365日の君と僕。

21日目　てずてってとって ページ40

▽月♡日(○)

.




感動の24時間が終わり、早めに寝た私。

目が覚めると彼がぐっすりと眠っていた。








『...シゲ、お疲れさま。』








彼の髪を撫でながら、一昨日からのことを思い出す。








ドラマで一生懸命演じてた彼、朝早くから笑顔を見せていた彼、時折見せた涙。

全部全部、私の大好きなシゲだった。








今年の夏はすごく忙しかったシゲだから、少しでも私が癒せたら。








そう思って身体を起こした時、腕を引っ張られ、私はまたシーツの波に溺れた。








『んっ...、シゲ？』

「もうちょっとここにいて。」








そう言ってぎゅっと抱きしめられる。








『でも、お腹空いてない？ご飯作ってくるよ？』

「...」








え、寝ちゃったのかな？








『シゲー？』

「...」

『シゲちゃーん、』

「...後でいいから。」








あ、やっと答えてくれた(笑)。

でも、どうしようかな。








「...遥花、」

『ん？』

「..会いたかった。」








どんなに忙しくても、私のこと想ってくれてたんだ。

なんか、嬉しいな。








『私もだよ』









このままもっと幸せを感じてたい、なんて言ったら我儘かな。

我満な私を許してくれるかな。








「仕事行くの、まだなんだろ？もうちょっといてよ。」








照れてるのを隠すように、またぎゅっと私を抱きしめた。







『うん。』








4合わせな時間をありがとう。

このまま、愛で溢れる2人になるように、願いを込めて。

てずてってとって。

22日目　風邪→←#

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す