NEWS短編小説

手紙　K.K ページ9

君との時間。それは、優しくて、あったかくて。君の温もりを感じられる時間。

俺の、大好きな時間。

『ねぇ、慶ちゃん。手紙、書いてみたの。読んでみてね』

恥ずかしげに言った君な言葉を思い出して、手紙を取り出す。

綺麗な薄い紫色の封筒を開けてみた。




　 慶ちゃんへ

　普段は恥ずかしくて言えないので、手紙にしてみました。

　最近、慶ちゃんがお仕事で頑張ってるの、TVで見てます。私、すごく嬉しいよ。

　お仕事で頑張ってる慶ちゃん、大好きです。舞台も決まって、稽古とかもう始まってる

　んだよね。私、舞台見に行くよ！

　あと、無理し過ぎないでね。ちょっと心配です(笑)。しっかり食べて、しっかり寝てね！

　いつも頑張ってる慶ちゃんを、ずっと応援しています。

　大好きだよ、慶ちゃん。




彼女からの手紙に幸せな気持ちになる。離れてても、どんなに離れてても、

君との時間を思い出す。

俺、頑張るから。だから、

【小山さーん、お願いしまーす！】

「はーい！」

待ってて。絶対、会いに行くから。

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