NEWS短編小説

束縛　T.M　彼女side ページ48

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可愛いって言ってほしくて、貴久が帰ってくる前にイメチェンにチャレンジ。

いつもより可愛い格好をして、髪もゆるく巻いて。

ドキドキしながら彼の帰りを待つ。




『・・・あ、ご飯作んなきゃ』




イメチェンで完全に忘れてました(笑)。

小走りでキッチンに向かい、大急ぎで夕飯を作る。




「ただいまー」




の声と共に貴久が帰ってきた。

どんな反応してくれるかな？

なんて考えながら玄関へ。




『おかえり！』

「ん、ただいま」




そう言いながら、貴久の香りに包まれる。




『今日もお疲れ様』

「ありがとう」




そう言いながらぎゅっと力を込める。

そして、chuっとリップ音を立てると笑顔を見せ、

私の手を繋いでリビングに入っていく。




・・・あれ、もしかして気づいてないのかな？

ちょっとガッカリしながら貴久についていく。

ソファに座ると、また私を抱きしめる。




『ねぇ、ご飯まだできてないの。作ってきていい？』

「後でいいよ」




後でって言われても・・・。

夕飯食べるの遅くなるんですけど(笑)。

どうしよう・・・。




「あ、まだ付いてるね」




そう言った貴久は、私の首の後ろの紅く染まった印を撫でる。




『ねぇ、そろそろ離して・・・？』

「嫌だよ。なんか今日いつもより可愛いし、余計離したくなくなる」




すると、表情が変わっていく。




「昨日の続き、これからしよっか」




今夜も、私は彼だけのモノになっていく。

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