俺はモテたいです！！！【男主】

モテない俺の21日目 ページ26

俺はある期待を抱えて訓練場に来ている、いや来たのだが、、、


「ｸﾞｯ、ｶﾞﾊｯ！！」


いや、明らかに俺の期待する展開ではない事はわかった。

なんで、中から人を殴る音と人のうめき声が聞こえるんだよ。新人教育じゃないの？？現在進行形で拷問中なの？？？


『いや、もしかしたら俺の幻聴かも知れねぇ、どっちにしろ太宰には資料届けなきゃいけねぇし、、』

よし！入ろう！！


ｶﾞﾁｬ


『・・・。』


何という事でしょう。中にいたのは、返り血が付いている太宰と、太宰に殴られたであろうボロボロになって倒れている新人ではありませんか。


「やぁ！A！どうしたんだい？」


さっきまで冷凍庫の様な冷たい目をしていた太宰が目に光を宿して俺に笑顔で近づいてくる。


『どうしたじゃねぇよ！！何で返り血被った状態で笑顔で近付いて来れんだよ！！そいつ新人だろ！？仲間だろ！？何一方的な暴力を振るってんの！？サイコパスか！！！！』(一息)

「酷いなぁ、こんなの仕事柄慣れてるだろ？それに暴力じゃなくて教育だよ。変な誤解はよしてくれ給え」

『いやターゲット殺すのは仕事だけど、仲間に平然とした顔で暴力ふるえる程人間性仕上がってねぇよ。』


というか新人大丈夫なの？さっきからぴくりとも動いてないけど、死んでる？？マジかよ新人教育で新人殺すとか血も涙も心もねぇな。


「流石にそんなヘマはしないよ、気絶してるだけ、それと、血も涙も心もあるからね？」

『声に出てたかぁ……』


まぁ、太宰の言った通り生きているみたいだ。息はしているし、脈もある。


『どっちにしろ重傷だな。』


軽く骨いってんだろ。この怪我だと多分立つのもしんどいぞ？


「っ！！」

『あっ、起きた。』

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