JUMPの腐女子な紅一点 Ⅴ (ページ5)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:16,555 hit

＊ページ5

知念side

大貴は仕事の失敗で相当落ち込んでるみたいだった。Aはそれを励まそうとしたんだろうね。大貴だって多分ちゃんと分かってたよ。Aが励まそうとしてくれてたこと。

けど、やっぱ上手くいかない時って連鎖して上手くいかなくなるんだよね。

大貴もそんなつもりはなかったと思う。でも、Aに八つ当たりをしちゃった。

楽屋を飛び出してしまったA。僕や涼介だっていつもは毒づくけど、結局はAのこと大好きだから心配になる。

中「ねえ、知念、追いかけた方がいいよね？」

知「多分。涼介、大貴のことお願い」

山「···ああ、わかった」

僕とゆーてぃも楽屋を飛び出してAを探す。

中「すっごい顔泣きそうだった。から、人に見られたくないって思ってると思う。」

知「じゃあどっかの空き部屋？」

中「多分。」

ここには片手に入るほどしか空き部屋がないからすぐ見つけられた。ドアは少し開いてたからゆーてぃと中に入ろうとしたら、Aが鼻をすする音とポツっと零れたAの独り言が聞こえた。

『わたし、お節介だったよね···ｸﾞｽｯ』

中「A···」

知「僕たちが慰めに入りますか。多分Aも大貴に悪気がないことくらい分かってると思うし」

中「だね」

そういってゆーてぃが少ししか開いてなかったドアを開いた。

知「A？」

中「なんでそんなすみっこいるの。こっちおいで？」

『知念ちゃん···裕翔くん···』

Aがてくてくこっちに歩いてきて僕にぎゅっとしてきた。

中「いや俺じゃないんかーい」

知「A？」

『分かってる。大ちゃんに悪気がないの、分かってる』

中「···大ちゃん、なかなか怒らないからびっくりしたんだよね？」

ってゆーてぃが言うと、Aはコクリと頷く。

知「大丈夫だよ。大貴も八つ当たりしちゃっただけだから。Aのこと嫌いになったとかじゃないから。」

『···でも私すごくお節介なことした』

中「そんなことないよ。大ちゃんだって内心嬉しかったと思うよ？励ましてくれようとして」

『そう···かなぁ···』

知「絶対そう。Aは大貴があんなことわざと言う人だと思う？」

Aは首を横にふるふる

中「でしょ？大丈夫だよ。しばらくここで休んでこ？ね？」

『···うん。ありがと』

Aの方はなんとか一段落。涼介は大貴のこと上手くやってくれてるかな。