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『お腹空いたわね…。ファーストフードにでも行く?』
ルパン「だな。どっかいいとこはねぇかなぁ〜っと。」
ルパンは私のポケットからスマホを取り出した。
『ちょっと、自分の使えばいいじゃない。ロックかかってるから無理よ。』
ルパン「俺の誕生日だろ?」
『……………。』
図星だ。
くそ、どうやって知った。
ルパン「Aのことなら何でも分かるって。」
『あら、本当?』
ルパン「好きな人は俺、尊敬してるのも俺、愛してるのも俺♡」
自信満々で言ってのける。
『残念、尊敬してる人は違うわね。』
ルパン「んだとぉ!?どこのどいつだ!!」
『とっつぁん。』
そう言うと、凄い勢いで此方を見てきた。
ルパン「とっつぁん!?なんでまた!!」
『毎回ルパンにコテンパンにやられてるのに、懲りずに向かってくるから。あとは正義感が強いところと、馬鹿正直なところね。』
ルパン「ちくしょう、今度会ったら懲らしめてやる。」
今頃とっつぁん、くしゃみしてるわね。
『で、いいとこあった?』
ルパン「…近くに杯戸ショッピングモールがあるってよ。そこにフードコートがあるぜ。」
『いいわね、そこで新しい服でも買いましょ。』
ルパン「さぁ〜んせ〜い!」
何食おうかな…とスマホを凝視するルパン。
思わず可愛くて笑ってしまう。
こんな猿顔のイケおじが可愛く思えてしまうなんて。
『……末期ね。』
ルパン「ん?」
キョトンとした顔で見てくる。
『ん〜?久しぶりにうどんでも食べようかしらって。』
ルパン「あら、そう?じゃあ俺っちは蕎麦にしよっかなぁ〜!」
楽しそうなルパンを見ると、私まで楽しくなってくる。
自然と笑みが溢れた。
ていうかルパン、老け顔なだけでおじさんじゃないし。
〜杯戸ショッピングモール〜
『やっぱり人が多いわね。』
わりと大きいショッピングモールなだけあって、沢山の人で賑わっていた。
ルパン「これなら誰も俺だって気付かねぇな。わざわざ変装してくる必要なかったなぁ。」
『そうね。』
取り敢えずご飯が食べたい。
ルパン「取り敢えず飯にすっかぁ。」
全く同じ事を考えていたことに少し嬉しくなる。
ルパン「じゃ、行こうぜ〜、A。」
そう言って腰を抱いてくる。
ルパンは私が横に並ぶ時、腰か肩を抱いてくる。
ルパン曰く、いざと言う時に守れる、俺がくっついていたい、らしい。
まぁ、嬉しいからいいんだけど。
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星海月(プロフ) - ヨイチさん» いや、あの本当、ほとんどの作品を完結させてなくてすみません…。そのくせ次から次に作品増やしてごめんなさい…。ルパコナで喜んでいただけているのなら幸いです…! (2023年3月27日 13時) (レス) id: 479756ea9f (このIDを非表示/違反報告)
星海月(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2023年3月18日 23時) (レス) id: 479756ea9f (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2023年3月18日 22時) (レス) @page20 id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 千鶴さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2023年2月21日 22時) (レス) id: 479756ea9f (このIDを非表示/違反報告)
千鶴 - ルパン三世との恋路…!これからも楽しみにしてます! (2023年2月21日 20時) (レス) id: e2e85b2e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星空海月 | 作成日時:2023年2月13日 23時