最後のシガーキス

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『うわっ！？吃驚した…なんだ、松田か…。』

透「どうしたんです？血相変えて。」

陣平「…今何してた。」

『え？』

ギロ、と降谷を睨む松田。

陣平「何してたって聞いてんだよ。」

透「……彼女の目に睫毛が入って痛がっていたので取っただけですが。」

陣平「は？睫毛？………………ｯなんだよそれ…。」

深い溜息を吐いてその場にしゃがみ込む。

『えっ、どしたの！？体調悪い？』

立ち上がって松田に駆け寄る。

陣平「お前…紛らわしいことすんな。」

『はぁ？なに、紛らわしいことって。』

透「貴方が勝手に勘違いしただけでしょう。」

陣平「あ"ぁっ！？」

なんなんだよ、本当に。

『松田も昼休みでしょ。何食べる？』

陣平「……ナポリタン。」

『おっ！いいね！安室サーン、私はオムレツ食べたいなー。』

透「オムレツなんてメニューにないですけど。常連ならそれくらい把握してますよね？オムライスならありますから、オムライスで我慢してください。」

『どーしてもオムレツ食べたいの！だめ？お願いっ！』

透「今回だけ特別ですよ。」

やった！

もう一度カウンター席に座る。

『松田、いつまでそこでしゃがみ込んでんの？早く座りなよ。』

隣の席を叩く。

陣平「おー。」

促されるまま私の隣に座った。

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