事故りました。16 ページ17
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休憩中。
俺がスポドリを飲んでいた時に話しかけてきたのは、マネージャーの雀田さんだった。
「 赤葦、アンタ転んだ拍子に女の子の胸触っちゃったんだって? 」
「 ブフォッ 」
俺は思わずスポドリを吹き出す。
なんで雀田さんがそのことを知ってるんだ…?
俺はギロッと木兎さん、木葉さん、小見さんを睨む。
「 俺達じゃねーからな!? 」
木葉さんが焦りながらそう言い、横に居た2人が頷く。
てっきりこの3人の仕業だと思ったんだけど…?
木兎さんとか特に、何でも言っちゃいそうな性格だし。
俺が首を傾げると、雀田さんの後ろから顔を出したもう1人のマネージャー、白福さんが言った。
「 もう3学年の間でも噂になってるよ〜 」
えっ……、まじですか……
俺は猿杙さん、鷲尾さん、尾長の顔を見る。
すると3人とも「 知ってる知ってる 」というように、無言で頷いた。
1学年にも広がってるの…?噂広まるの早くない…??
俺は困惑しながらも、再びスポドリを飲む。
その瞬間、雀田さんがまた口を開いた。
「 そして触っちゃった女の子のことが好きだとか… 」
「 ブフォッッッ 」
再びスポドリ摂取失敗。
このことを知ってるの木葉さんと小見さんだけだと思うんだけど…
チラッと見ると、2人は顔を逸らし口笛を吹くふりをしていた。
あとでぶっ飛ばしてもいいですかね、あの先輩方。
「 もうその勢いで告白しちゃったら? 」
その勢いとかやめてください、…うまいですけど。
「 自分の顔に自信持ちなさいって! 」
そう言いながら、雀田さんに思いっきり背中を叩かれる。
意外と痛い。
俺が背中をさすっていると、今度は白福さんが背中を叩いてきた。
「 そうだよ〜!案外、向こうも赤葦のこと好きって可能性あるよ〜 」
さすってた手まで犠牲になった。
痛い、女子怖い。
「 いや、流石にそれはないですって… 」
そう控えめに言った瞬間、休憩終了の時間に。
木兎さん達がコートに入っていく中、俺はスポドリを雀田さんに渡しコートへ。
試合開始のホイッスルが鳴り、俺はボールを目で追う。
………本当にそうだったらいいな…、なんてね。
△▼△
「 んー、お互いもう少し自信を持てばいけるのにねぇ? 」
「 ね〜。…Aちゃん、赤葦、ファイト〜 」
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朱桜馨(プロフ) - 頑張れ主人公ちゃん…!!赤葦…!!更新、楽しみに待ってます…!! (2020年11月18日 20時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
もた(プロフ) - 葉月蛍夏さん» 閲覧&コメントありがとうございます…♪そう言っていただけると、とても励みになります(*`・ω・´)期待にお応えできるよう、これからも更新頑張りますね…!! (2017年11月5日 15時) (レス) id: c17bc93c23 (このIDを非表示/違反報告)
葉月蛍夏 - コメント失礼します!作品読ませていただきました。毎日楽しんで読ませていただいてます!これからも無理せず頑張ってください!応援しています。 (2017年10月31日 19時) (レス) id: 83664c9b54 (このIDを非表示/違反報告)
もた(プロフ) - せんべいさん» 閲覧&コメントありがとうございます♪ご期待に添えられるようなお話になるよう、頑張りますね…! (2017年9月19日 3時) (レス) id: c17bc93c23 (このIDを非表示/違反報告)
もた(プロフ) - ウピルさん» 閲覧&コメントありがとうございます!ゆっちゃんの恋編…良いですね…!新作としてか、またはこの小説でちらっと出てくるのか…まだ分かりませんが検討してみますね♪ (2017年9月19日 3時) (レス) id: c17bc93c23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もた | 作成日時:2017年9月6日 0時