奪え！3 ページ3
「「「「おめでとう！」」」」
「わっ！？え何！？」
休み明けの学校。今日からまた早起きしないといけないのかーなんて考えて、教室の扉を開けた瞬間、クラスメイトの女子達から突然祝福された。
八百万「聞きましたわAさん！轟さんとお付き合いを始めたと！」
芦戸「このクラス初のカップル誕生だ！」
葉隠「どうやってあの轟君をおとしたのー？」
蛙吹「ケロッ、Aちゃんやるわね」
言ったの絶対お茶子ちゃんだ！いや、別にバレて困るとかそういうことはないんだけどね？
「あははーありがとう」
耳郎「質問攻め、頑張れ」
響香ちゃんが肩にぽんと手を置き、グッと親指をたてる。響香ちゃんのそういうクールなとこ好きだよ？ありがとう頑張る。
相澤「HR始めるぞ。席つけ」
と、そこでナイスタイミングなことに相澤先生が。急いでそれぞれ自分達の席につき、先生の話を聞く。
…実際は聞いてるふりして、ほとんど相澤先生の話は頭に入っていないんだけどね。
そして、ふと先程のことを考える。
…そっか、改めて私と轟君は彼氏彼女の関係なんだよね。嬉しいなぁ！
ついこの間まで死ぬ気で轟君から逃げてたけど、あれはあれでいい思い出だ。むしろあれがなければ、今の関係はなかったかもしれない。
相澤「水波」
「んふふっ」
相澤「おい聞いてんのか」
「ふふっ……ﾊｯ!」
しまった！ついニヤけちゃってた！
相澤先生のいつも眠そうな目がカッと見開き、私を捉えている。怖っ！
相澤「お前話聞いてなかっただろ…まぁ丁度いい。このプリント重いから職員室持っていけ」
ドォォンと効果音が付きそうなくらい重そうなプリントを教壇に置いた相澤先生。どっから出てきたんですかねその大量のプリントは。え？
相澤「以上でHRは終わりだ。水波はこのプリントを1人で職員室に持ってくるように。お前の責任だ、1人で持ってくるんだぞ」
「…はーーーい」
相澤「『はい』は短くハッキリと。合理的にな」
そう言って相澤先生は教室を出ていった。あの大量のプリントを置いて。
「はぁー、持っていくか…」
まぁ明らかに私が悪いし、ちゃんと持っていかないと除籍処分にされちゃいそう。あの人ならやりかねないし。
そして私は足元が見えないくらい、大量にあるプリントを抱え職員室へ向かった。
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氷櫻姫 - すごく面白いです！続きが楽しみです！待ってます！ (2021年6月24日 7時) (
レス) id: 09458e0b0e (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 凄く面白いです！！続きが凄く気になります！！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 海月さん» ありがとうございます！2年前ですけど、また見ていってください！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 風鈴さん» 2年前…ありがとうございます今から更新します笑 (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 続きすごい気になります！頑張って下さい (2018年8月19日 12時) (レス) id: 73a3d9ce80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hay | 作成日時：2018年1月4日 19時
