奪え！11 ページ11
お互い、開始の合図と共に後ろに下がり、距離を取った。まずは様子見？という感じだ。
でも私は遠距離攻撃できる。手を銃の形にして麗さんに向けた。
すると私の周りに、卓球のピン球ほどの大きさの水が無数に現れる。これを銃弾にみたてて撃った。
「いっけえ！」
一斉に水の銃弾が麗さんを襲う。威力は地面や壁がへこむほどあり、スピードもかなり速い。しかし紙一重で次々と避けられていった。…あの人本当に普通科の生徒なの？妙に戦闘慣れしてない！？
そこで私はランダムで撃ち続けつつ、麗さんに狙いをさだめる。狙撃で倒そうと考えた。
麗さんは素早く避け続けていて、なかなか隙がない。
麗「っ！」
すると、なにかに躓いたようでバランスを崩した。
ここだ！
バシュン！！
指先に集まっていた水を放つ。威力もスピードも今までのより断然強い。それは見事にヒットし、辺りが土埃に包まれた。
…まずい、夢中になりすぎて怪我のこととか考えてなかった！
「ごめんなさい麗さん大丈夫ですか！？」
慌てて駆け寄る。しかし、土埃がなかなか収まらず何処に居るのか分からない。
麗「Aさん」
「えっ…？」
背後から声を掛けられる。
汗がたらりと流れた。…本能で感じる、ここに居てはまずい早く逃げろと。
それだけの殺意のこもった声だったのだ。
その瞬間、何かが腹部に当たる感覚がした。土埃が晴れ、麗さんがどんどんと遠くなっているのが見えた。
殴られて飛ばされたのだ。
「うぅ…！」
そして後からやってくる痛み。お腹の中が張り裂けそうな程の強烈な痛みに意識を失いかける。唇を無理やり噛んで別の痛さで意識を戻した。
麗「あら…もう少し力が必要でしたね」
手をグーパーしながら力の加減を確かめている麗さん。…何この人、なんてパワーなの！
麗さんは水の個性で日本の昔の武器、槍を創造して使っていた。これでさっき殴られたんだ！
「…やりますね先輩」
麗「どうも」
これはちょっとやばいかも。
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氷櫻姫 - すごく面白いです！続きが楽しみです！待ってます！ (2021年6月24日 7時) (
レス) id: 09458e0b0e (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 凄く面白いです！！続きが凄く気になります！！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 海月さん» ありがとうございます！2年前ですけど、また見ていってください！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 風鈴さん» 2年前…ありがとうございます今から更新します笑 (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 続きすごい気になります！頑張って下さい (2018年8月19日 12時) (レス) id: 73a3d9ce80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hay | 作成日時：2018年1月4日 19時
