奪え！1 ページ1
麗「私はもう、今すぐにでもあなたと戦いたいのですが、流石にそれは申し訳ないので後日にしましょう」
「待って下さい、私はその勝負を受ける理由がありません」
私と轟君は両想いなんだ。好きだからこそ付き合っているのに、第3者に別れろなんて言われてもそんなこと出来るはずがない。
「轟君をかけるもなにも、元から私の彼氏です。……貴方のものじゃない」
あ、今のセリフめっちゃカッコよくない？これ彼氏に言われたかったのに、自分で言っちゃったよもう！良かった本人居なくて！実際に聴かれてたら恥ずかしくて死んじゃう。
麗「ふふ…確かに、そうですよね」
「はい……では、失礼します」
立ち上がり、お辞儀をして去ろうとする。お茶子ちゃんも慌ててお辞儀し、私の後ろに付いてきた。そして襖に手を伸ばした時
麗「では、ご本人の御意見を聞いてからはどうでしょう？
…ねぇ、焦凍さん。どうぞ出てきて下さいな？」
「！？」
心臓がドキリとした。
まさ、か…？
冷や汗が出てきた。さっきのあの恥ずかしい言葉聞かれたんじゃ…？恐る恐るゆっくり後ろを振り返ると。
·
·
麗さん以外誰も居なかった。
麗「………冗談です」
「笑えないですよホントに！！やめてください！！」
怒りに任せスパーンと音がなるくらい、思いっ切り襖を開けた。
「今度こそ失礼します！」
捨て台詞を吐いて今度はゆっくり襖を閉めた。ゆっくりねゆっくり。私いい子超いい子。
麗日「Aちゃん落ち着いて〜」
ずんずんと廊下を歩いて行く私に、まぁまぁと声をかけながらあやしてきたお茶子ちゃん。
「お茶子ちゃん！この後何か予定ある！？」
麗日「顔が怖いよ！…えー、特にはないけどなぁ」
「よし！この後カフェ行こカフェ！ヤケ食いしてやるんだからー！」
あの人の冗談の領域が違う。そういえばさっきも騙されちゃったし！
「この怒りは…ケーキを食べないと収まらない。
さぁ行こうかお茶子ちゃん！ケーキが私達を呼んでいる！」
麗日「なんか怒りよりもケーキを食べる喜びの方が大きい気がするんやけど！？」
なんかよく分からないことを言っているお茶子ちゃんの手を引っ張ってカフェへ直行した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷櫻姫 - すごく面白いです！続きが楽しみです！待ってます！ (2021年6月24日 7時) (
レス) id: 09458e0b0e (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 凄く面白いです！！続きが凄く気になります！！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 海月さん» ありがとうございます！2年前ですけど、また見ていってください！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 風鈴さん» 2年前…ありがとうございます今から更新します笑 (2020年3月16日 15時) (レス) id: 039c85b1ad (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 続きすごい気になります！頑張って下さい (2018年8月19日 12時) (レス) id: 73a3d9ce80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hay | 作成日時：2018年1月4日 19時
