全力で、逃げろ！【ヒロアカ】 (ページ7)

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逃げろ！7 ページ7

爆破に巻き込まれた瞬間、覆っていた水が凄い勢いで蒸発していく。
流石爆豪君だ、大量の水で覆ったのにもう半分位減ってしまった。

このままじゃ、私のせいで2人にまで被害が！
っ…！やっぱり、キャパオーバー覚悟でもっと個性使うしかないか！

ぐっと全身に力を込め水を増幅させる。さっきまでの量よりも倍以上に大きくなり、蒸発はしているけど、その分の水も同時に増やしていった。よし、これなら火傷もないし無傷でいける……！

爆豪「ﾁｯ…！」

「かっ…はぁ……はぁ…」

やっと爆破が終わり、発動を止める。…やば、個性使い過ぎた…体に力入らない…。

緑谷「大丈夫！？」

緑谷君が私に近づいて背中を摩ってくれた。
ありがとうございます天使。

「ん…ごめん、巻き込んじゃって…」

爆豪「はっ、くたばってんじゃねぇよ！！」

爆豪君はまた、もう片方の腕にある手榴弾のピンを外しこちらに向けた。
……おいおいおいおい！？嘘でしょやりすぎでしょ！！無理無理無理今度は大火傷確定！

轟「緑谷逃げるぞ」

「わっ！」

轟君にひょいっとお姫様抱っこをされました。
イケメンフェイスが目の前にあります。まるで王子様ですね。はい
こんな冷静に考えられるなんて頭トんだかな。

轟「Aありがとな、助かった」

そんなアホなこと考えていたら轟君が感謝の言葉を言ってくれた。…驚きだ。何がっていうと、普段笑わない轟君が、口角を少しあげて微笑んだからだ。やばい、今のきゅんときちゃった。

「…へへへ」

轟「キモ」

「おい」

爆豪君が爆破させたため、この頑丈な施設に穴が空いていた。そこから3人で脱出し、今日の授業は終了した。
ただ爆豪君は、私達に怪我させるような事をしたため、オールマイトにこっぴどく叱られていた。ざまぁ！