全力で、逃げろ！【ヒロアカ】 (ページ6)

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逃げろ！6 ページ6

「ぎゃあああああ！！！」

爆豪「逃げてんじゃねぇ殺すぞ！！」

BOOOM!!と爆破させながら鬼のような形相で追いかけてくる爆豪君。なぜそうなる！今のオールマイトの話聞いてた！？皆でここから脱出するながれでしょ、なんで仲間を殺そうとしてんの！！

「みっ！緑谷君ヘルプ！！」

緑谷「へ、僕っ？！」

走り回っていたら丁度目の前に緑谷君がいたので助けを求める。サッと緑谷君の後ろにまわり隠れた。

爆豪「！」

そこで一旦爆豪君の動きが止まる。
…おっと？これはもしや？幼馴染であって、今は何にも関係のない緑谷君には攻撃出来ないと？

いつもの爆豪君なら緑谷君に躊躇せず攻撃しそうだけど、何故か今回は違うらしい。
よくわからないけど、やった！立場逆転！

「ハハハ！！そうだよ爆豪君、今私に攻撃したら緑谷君も巻き添えになる！！だから攻撃しちゃいかーん！」

よく犯人が「こいつがどうなってもいいのか！」って言って人質に刃物や拳銃を突きつけて脅すドラマシーンがあるけど、まさに今の状態がこれだ。私が犯人、緑谷君が人質、爆豪君が警察的な？轟君は…その場にいた人役かな？まぁなんともカオスだ。

爆豪「…デクが、巻き添い…」

顔を俯かせボソッと呟く爆豪君。表情はよく見えないけど、絶対に失望した感じの顔になっているはず。

「そ、そうだよ！だからやめよう！」

爆豪「それいいな」

「は？」

さっきまでの悲しそうな声色はなんだったのか、ニッタァと悪人面の笑顔を見せた。笑顔のまま爆豪君は腕についている手榴弾のピンを外し、私達に向けた。

爆豪「クソ共を一気に片付けられるしな！！」

「こんっの！人でなしぃぃぃーーー！！」

大きな大爆発が目の前に迫って来る。
急いで緑谷君と私と轟君に私の個性で、できるだけ大きな円の水の膜を張った。
もちろん、呼吸は出来るように空間を作って。