全力で、逃げろ！【ヒロアカ】 (ページ5)

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逃げろ！5 ページ5

爆豪「テメェ…随分舐めたことしてくれたじゃねぇか、騙しやがってクソが」

左隣にはイライラしている爆豪君。

緑谷「かかかかっちゃん、落ち着いて」

爆豪「うるせー！黙ってろデク！！」

その隣では、まるでライオンの前にいる可愛い兎が、食べられてしまうと察したように怯えている緑谷君。

轟「……」

右隣には、無言で私を捕まえようとする轟君。
それを華麗に避ける私。んん〜？何だこれは？

「おかしいな、今授業中だよね？」

そう、今のこの時間はヒーロー基礎学という名のれっきとした授業中のはずなのに、なぜこんなただっぴろい施設に4人でいるのだろう。

オールマイト「その通りだ水波少女！
今日のヒーロー基礎学だが、4人は誘拐された被害者という設定だ！今から君達を救出してくれるヒーロー達を待っていたまえ！」

耳につけた無線イヤホンからオールマイトの声が聞こえた。
さっき、いきなり私達4人に「この場所に行ってくれ」と言われて、待機していたらどうやら被害者役のようだ。

「そっか〜、じゃあ皆が来るまで暇だな〜」

爆豪「ﾁｯ…暴れられないならこの女潰せねぇじゃねぇか」

ひぇっ恐ろしい！そんなに騙された事が嫌だったの！？……って当たり前か、ごめんって反省してるって。

オールマイト「誰が暇だってー？
もちろん、君達にもちゃんと授業を受けてもらうぞ！あと爆豪少年、そんな物騒な事言うんじゃなーい！」

あ、爆豪君がまた舌打ちした！凄いな先生に向かって。しかもオールマイトに…私だったらビビって、歯がカチカチ当たって舌打ちなんてできないや。

緑谷「僕達は助けられる側ですよね…？一体何を？」

オールマイト「その施設から脱出するんだ！
君達の力だけでね！造りは頑丈だから苦戦するかもだけど頑張って！それじゃあ訓練開始だ！」

ピッーーーー！！

この開始合図とともに

爆豪「覚悟しろや水女ぁぁぁぁーー！！」

爆豪君が爆破させながら私に向かって飛んできた。

「いやなんでやねーーーん！！」

言わずもがな逃げた。