全力で、逃げろ！【ヒロアカ】 (ページ4)

今日:38 hit、昨日:80 hit、合計:910,531 hit

逃げろ！4 ページ4

緑谷side

もうあと数分で授業が始まるため、既に教室には大半の人が帰ってきていた。
水波さん、轟君、かっちゃんを除いて。

緑谷「そういえば2人共、さっきのコントなんだったの？」

あの、麗日さんと飯田くんのよくわからないコントは一体何だったんだろう？
打ち合わせでもしてたんだろうか？いやでも、水波さんが追われてるなんて想定外だから、それはない？あんないきなり出来るもの？分からないから聞いてみた。

麗日「あぁ！Aちゃんに「指示するからその通りに動いて」って小声で言われてね！」

飯田「本当はやりたくなかったんだが「頼りになるのは2人だけ」と言われれば、やらざるを得ないだろう！？」

緑谷「そ、そうだったんだ」

……轟君の気を紛らわすためにやったつもりだったんだろうけど、コントなんかやらずに適当に2人に誤魔化してもらった方が良かったんじゃ…
と思うけど、何も言わないでおこう。

麗日「それにしても、なんでAちゃん轟君に追われてたんやろ？」

その言葉に僕と飯田くんはハッとした。
そう言われればそうだ！あまりにも急に起こったから聞く暇も、考える暇もなかった。

飯田「僕から見て、轟君は怒っているようだった」

緑谷「うん、僕もそう見えた」

麗日「あの轟君が怒るなんて珍しいね」

ということは、水波さんが轟君の癇に障るようなことをしてしまったようだ。
あのいつも冷静な轟君が、あそこまで怒りを露わにして怒ること。それを3人で考えてみるが全く見当がつかない。

麗日「Aちゃん一体何したん…」

飯田「…！分かったぞ！きっと悪口を言われたんだ！」

緑谷「うーん、轟君なら興味なさげに流しそうだけど…」

しいていえば、轟君はエンデヴァーのことになるとちょっと感情がいつもより露になる。
もしかして水波さんは、エンデヴァーに関係する何かまずいことでも言っちゃったのかな。