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Story48 ページ48

あれからまだ三日しかたっていないのに、
あの出来事は随分昔の事のような気がして



私はいつも通りの生活を送ってた。




仁「おい、昼行こうぜ」



「あ、うん。」




いつもと同じように、がやがやとうるさい休憩室でカップ麺を食べる。



"今日のニュース見たー?
すごいよね、堂々とライブでプロポーズ宣言だって!
しかも相手は幼馴染みらしいよ、感動するー"




後輩たちはあれやこれやとどうでもいい話で盛り上がっている。




仁「誰の話だろ?俺全然テレビ見ないから分かんないわ。」




「私もさっぱり。」



私はこの先の人生でプロポーズなんてされる日はやってくるのだろうか。



仁「あ、お前今私は一生プロポーズなんてされないどーしよーとか思ったでしょ?」




「うるさい、思ってない。」



"絶対思ったじゃんー"





今で十分幸せだ、私は。




同僚「ごめんA休憩中に。
なんかAに会いたいってお客さん。なんか変な人だけど」



「変な人?」



同「サングラスしてマスクしてるんだもん。」



「えー、誰だろ。」




とりあえず口に含んでいた食べ物をお茶で流す。




同「っあ、ちょっと困ります勝手に入ってもらうのは…」





サングラスにマスクの彼は
勝手に休憩室まで入ってくる。




"よう。"



サングラスしてたって
マスクしてたって




誰だかなんてすぐに分かった。




「何してんの、隆弘…」




隆「Aに会いに来たの。」





「何で。」




隆「何でって、弱虫なんて言われて黙ってらんないでしょ。」



「…」




私が言葉に詰まっていると、
君はおもむろにサングラスとマスクを外す。




後「っえ、ちょっと待ってにっしーじゃん!本物!?」




後輩たちは騒いでいるけど
そんなの気にしていられない。




隆「ねぇA。」




「なによ。」




君は壊れ物を扱うかのように私を抱き締める。









"結婚しよ。"









君の体は震えていて耳を塞いでも聞こえるほど
心臓の音がうるさくて。




「何いってんのばか。そんなん無理に決まってんじゃん。」




隆「や、もうテレビで言っちゃったし。Aにプロポーズするって。」





「は?」



君の言っている事が理解できなくて
思わず顔をあげると、



君は笑っていて。



太陽みたいなその笑顔に
思わず引き込まれて




私は言葉を失ってしまっていた。

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作品ジャンル:恋愛
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うらら - かっこいい。かっこよすぎて、しぬ。www (2016年6月16日 5時) (レス) id: 2aaa6ea1ad (このIDを非表示/違反報告)
mosso(プロフ) - ありがとうございます。ぼちぼちになってしまいますががんばります。 (2016年6月5日 23時) (レス) id: bf0732ce1b (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - にっしーが、大好きで読んでてすごく楽しく続きが、楽しみです。頑張って下さい((o(^∇^)o)) (2016年6月5日 23時) (レス) id: 9d55638541 (このIDを非表示/違反報告)
いちえ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます! (2016年6月5日 20時) (レス) id: 2dd112bd43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mosso | 作成日時:2016年5月27日 10時

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