Story46 ページ46
席に戻って今あった出来事を仁に話す。
仁「は？んでお前そのまま戻ってきたの？」
「うん。」
仁「ばっかじゃねーの。」
分かってるよそんなこと。
仁「お前さぁ、今度こそ二度と会えないよ？こんなこともう絶対ないよ？いいの、それで」
言いわけないけどでも…
「仕方ないじゃん。」
仁はとてつもなく呆れた顔をしていた。
仁「はぁ、嫌だわー」
「ありがとう。」
仁「少なくとも俺の知ってるお前は、
口は悪いけど、素直に思ったこと言うからいつも後悔しないで生きてる。そうでしょ？」
「口悪いは余計」
仁「どうせもう会わないなら言いたいことぐらい言ってやれ。そのあとは俺がとことん付き合ってやる」
確かに私は今まで
君に言いたいことなんて言ったことなかった。
君が離れていくのが怖かったから。
でももう…
"行ってくる。"
席から立ち上がる。
２階席に行くには一回外に出ないといけなくて外に出ると、
ちょうど君がワゴン車に乗り込んで帰ろうとしているところだった。
精一杯の声を出す
「…隆弘っ！」
私は周りなんて気にせず叫んだ。
「何が好きだよ！」
君は乗り込もうとしていた足を止める。
「私は…！」
もうなんとでもなれ。
「あんたが私のこと好きなことぐらい生まれたときから知ってたし！」
君が着いてこいって言ってくれるなら
どこへだって着いていくよ。
私は傷ついたってかまわない。
「守ってやるの一言も言えないくせに好きだなんて軽々しく言うな！この弱虫！」
言ってしまった。
さすがに大きい声を出しすぎて通行人がこっちを見ている。
それに気付いたマネージャーらしき人に無理矢理車に乗せられて隆弘はどこかへ行ってしまった。
仁「言えたじゃん、お疲れ様」
いつの間にか後ろにいた仁が私を抱き締める。
「離して」
仁「泣き止んだら離してあげる。」
ずっと逃げていた気持ちにやっと素直になれて
肩の荷が降りたからなのか、
涙が止まらなかった。
一方的に君が悪いみたいな言い方になってしまったけど、
あの時からずっと
私は君にそう言ってほしかったんだよ。
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うらら - かっこいい。かっこよすぎて、しぬ。www (2016年6月16日 5時) (
レス) id: 2aaa6ea1ad (このIDを非表示/違反報告)
mosso(プロフ) - ありがとうございます。ぼちぼちになってしまいますががんばります。 (2016年6月5日 23時) (レス) id: bf0732ce1b (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - にっしーが、大好きで読んでてすごく楽しく続きが、楽しみです。頑張って下さい((o(^∇^)o)) (2016年6月5日 23時) (レス) id: 9d55638541 (このIDを非表示/違反報告)
いちえ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます！ (2016年6月5日 20時) (レス) id: 2dd112bd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mosso | 作成日時：2016年5月27日 10時
