Story43 ページ43
ステージは一時間ほどで終わって
君は席についてお酒を飲んでいた。
2階席からは全部見渡せるから
君が隣にいる誰かと楽しそうに飲みながら話している姿が嫌でも目に入った。
…お酒強いんだ。
君の笑顔はあの時と何も変わってないのに
もう俺の知らないことだらけなんだよね。
千「ねぇにっしー。今しかチャンスないんじゃない。」
隆「チャンスって何だよ。Aとのことは終わったことだからもういいの。
もう何年も前の話だよ。」
千晃は俯いたまま動かない。
千「にっしーが仕事とかファンの皆のことすごく大事にしてるの知ってるし、皆にっしーの努力分かってる。」
隆「なんだよ、急に」
千「Aとのこと、にっしー逃げてるだけだって分かってたけどそれが二人にとって幸せなことなんだって思って今まで何も言わなかった」
千「でもやっぱり違うよ。」
千晃は泣いていた。
千「もう終わったことなのかもしれないけど。伝えなきゃ一生後悔するよ。」
周りを見渡せばメンバー全員が頷いていた。
自分が選んだ道だから
それを精一杯やることだけが自分のやるべきことだと思って生きてきた。
実際一生懸命になると周りも見れないし余裕もなくなるし、
君の事を幸せになんて出来ないって思った。
君に別れを告げたあの時も、
君が悲しむのが嫌だなんて優しいふりをして
俺は逃げただけ。
そしてあの時
君が残したさよならの合図に気づけなかったのは
君なら俺から離れていかないって思い込んで
結局君の気持ちなんて考えてなかった
ただの思い上がり。
君の思ってることなんて何でも分かってたはずなのに、俺は自分の夢が叶いかけた途端
自分の事しか考えられなくなってたんだ。
もう一度傍にいて欲しいなんて言わない。
ただ伝えなきゃ。
隆「ちょっと行ってくる。
皆ごめん、ありがとう」
ずっとずっと君に会いたかった
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うらら - かっこいい。かっこよすぎて、しぬ。www (2016年6月16日 5時) (レス) id: 2aaa6ea1ad (このIDを非表示/違反報告)
mosso(プロフ) - ありがとうございます。ぼちぼちになってしまいますががんばります。 (2016年6月5日 23時) (レス) id: bf0732ce1b (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - にっしーが、大好きで読んでてすごく楽しく続きが、楽しみです。頑張って下さい((o(^∇^)o)) (2016年6月5日 23時) (レス) id: 9d55638541 (このIDを非表示/違反報告)
いちえ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます! (2016年6月5日 20時) (レス) id: 2dd112bd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mosso | 作成日時:2016年5月27日 10時