Story32 ページ32
それから君はどんどん忙しくなって
着実に距離は広まって
お互いがお互いの世界で
生きるようになっていた。
君の世界では熱愛だなんだって
すぐにニュースになるから
君に彼女ができればすぐに耳に入ってきた｡
そんなことしてる場合じゃないんじゃなかったのか。なんて思う時もあったけど。
君にあんなに執着していた私も彼氏を作っているのだから人のことは言えない。
一ヶ月に一回はかかってきていた電話も
いつの間にかほとんど鳴らなくなっていて。
ほとんどかけてこないくせに
私が嫌なことがあったりすると
絶対にかかってくるんだ。
そういうとき、いつも決まって
"A今元気ないでしょ？"
そう言うの。
何で分かっちゃうの？
"休みできたんだ。そっち帰るよ"
君が私に会いに来るのなんて
半年に一回あるかないかなのに、
それはいつも決まって私が彼氏と別れたあとで。
何でなんだろう。
君の他に付き合う人のことは
ちゃんと好きになって付き合ってる。
でも君はいつまでも特別で
君とのこの時間があるからこそ
私は生きていけてる。
隆「Aさ、何でイベントとか見に来てくれないの？」
「何、急に。」
ふいに思い立ったかのようにいう君。
そういう所も何も変わってない。
そういうものは一切見に行かなかった。
違う世界にいる君のこと
冷静に見れる自信がなかったから。
そんなところに行けば
君を遠く感じてしまうだけ。
"ま、大体わかるけどね。"
分かってるなら聞くなよって思う。
他愛もない話をするだけ。
それだけでいいのに。
隆「忙しいけど、Aがこっちに住んだらもっと会えるのに。」
君はまた急に訳の分からないことをいう。
「それ、世間にばれたらどうなるよ」
隆「今一番頑張らなきゃいけないときだしね、
バレたら会うなってなるだろうね」
笑ってそう言うんだ。
君はとてもやつれた顔をしていて。
きっと嫌なことがあったんだろう。
私が君を一番分かってるから
君も私を一番分かってるから
私には弱いところ見せないんだ。
どんなにしんどくても
私のために会いに来てくれてるんでしょ？
結局私は弱い人間で
君になにもしてあげられてないんだ。
無理をしている君のこと
分かっていても気づかないふりするしか出来なかったんだ。
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うらら - かっこいい。かっこよすぎて、しぬ。www (2016年6月16日 5時) (
レス) id: 2aaa6ea1ad (このIDを非表示/違反報告)
mosso(プロフ) - ありがとうございます。ぼちぼちになってしまいますががんばります。 (2016年6月5日 23時) (レス) id: bf0732ce1b (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - にっしーが、大好きで読んでてすごく楽しく続きが、楽しみです。頑張って下さい((o(^∇^)o)) (2016年6月5日 23時) (レス) id: 9d55638541 (このIDを非表示/違反報告)
いちえ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます！ (2016年6月5日 20時) (レス) id: 2dd112bd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mosso | 作成日時：2016年5月27日 10時
