Story30 ページ30
君が予約してくれたホテルは
最上階の景色が綺麗で
とてもじゃないけど高校生が泊まれるような所ではなかった。
"ほら、一応給料貰ってるからさ"
そう笑う君は
近くにいるのにとても遠い。
隆「一緒にお風呂はいる？」
「ばか。」
隆「冗談だよ、先いっといで」
このままずっとお風呂からあがらなければ
君の悲しんでいる顔なんて
見なくてすむのに。
流れてくる涙で顔が腫れないように
水で顔を冷やす。
お風呂から上がると君は窓際の椅子に座りながら外を眺めてた。
隆「ねぇA。」
「ん？」
隆「アイドルグループとしてのデビューだから
彼女がいるのはだめなんだって。」
「…そーだろうね。」
君は目を合わせてくれない。
隆「バレなきゃいいって思ってたんだけど」
そんな顔しないで
隆「Aに辛い思いさせることになる。
そんなの耐えられない」
君はどこまで優しいんだ。
"別れよ。"
ああついに
このときが来てしまった。
「うん…分かった。」
"でも今日だけ…今日だけは俺の傍にいて…"
お願いだから泣かないで。
君の泣き顔なんて見たくないんだ。
会えなくなるくらい耐えられる。
君が我慢してって言うんだったら
いくらでも。
でも君にとって今一番大切なのは
やっと掴みかけたその夢で。
君は器用じゃないから
私なんて目にも止まらなくなる。
私はそれでもいいのに。
…なんて綺麗事で。
きっといつか耐えられなくなる。
それが分かってるんだよね。
別れたからって連絡とらなくなるとか
そんな簡単な関係じゃない。
きっとこの先も
私が君を呼べば君は駆けつけてくれる。
君が私を必要とするなら
どこへだって会いに行く。
何も変わってない。
ただ歩む道が別れただけ。
"Aっ…"
君はいつも優しかったけど
あの日は、あの日だけは
私に自分を刻み付けるかのように
激しく抱いた。
君が流した涙を
見ないフリするだけで精一杯だったよ。
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うらら - かっこいい。かっこよすぎて、しぬ。www (2016年6月16日 5時) (
レス) id: 2aaa6ea1ad (このIDを非表示/違反報告)
mosso(プロフ) - ありがとうございます。ぼちぼちになってしまいますががんばります。 (2016年6月5日 23時) (レス) id: bf0732ce1b (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - にっしーが、大好きで読んでてすごく楽しく続きが、楽しみです。頑張って下さい((o(^∇^)o)) (2016年6月5日 23時) (レス) id: 9d55638541 (このIDを非表示/違反報告)
いちえ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます！ (2016年6月5日 20時) (レス) id: 2dd112bd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mosso | 作成日時：2016年5月27日 10時
