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プチ失恋。
久々に想いが再熱したとはいえ、ほんの１ヶ月程度で砕かれてしまえば、ただただなんとも言えない気持ちになる。
思っていたより落ち込んではないけれど、喪失感というか、なんというか…
どさっとベッドに体をもたれさせ、テレビでもみるか…とリモコンを持った時、インターホンが鳴った。
重い腰を上げてドアを開くと、揺れないピアスをバキバキに耳に装着したお馴染みの金髪…ではなく、流石に社会人ともなれば髪色は落ち着いた例の顔。
(相変わらずピアスホールは開いているみたいやけど)
「よっ、急にごめんな！」
『驚きはせえへんけどな。どーぞ』
ウキウキと楽しそうに部屋に足を踏み入れる。
神ちゃんの突然訪問はいつもの事で、もう慣れている。
『で、今日はどうしたん？』
「彼女が出張でお土産買ってきてくれたんで、おすそ分けに参りましたっ」
『うわー、めっちゃご飯のお供。名古屋？』
「そ。なかなかいいセンスしとるやろ」
『うん。普通に助かる、ありがとうって言っといて』
せっかくやし、しばらくは自炊して弁当でも作ってみるか…なんて考えていると、神ちゃんは続けて口を開いた。
「あと、最近どうなんかなって」
『どうってのは…恋愛の話？』
そう聞けば神ちゃんはうんうんと力強く頷いて。
「ほんまに高校時代からなんっっっも聞かへんやん！流星の浮いた話！俺そろそろ心配やねんで？」
『神ちゃんはその頃の子と続いてるんやもんなぁ…』
「おかげさまでな…で、どうなんよ。そこらへん」
恋愛対象が…ということは、実は神ちゃんにも伝えていなかった。何せあの頃は、重岡くんへのあの気持ちが叶うとは思っていなかったし。
まあでも、隠すことでもないか、と思えば
神ちゃんの彼女からのお土産の裏のパッケージを読みながら、なんとなく伝えてみた。
『重岡くんに再会したんやけどさ、』
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ナ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (
レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして！すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナ | 作成日時：2021年7月1日 16時
