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デスクに戻ってから、通知が届いたのは思いのほかすぐのことだった。
"デスク何階やっけ？"
変に「よろしく！」みたいなメッセージが無いのが重岡くんっぽいな、とは思ったけど。
"3階ですけど"
"何かありました？"
"あ、なら2個下やな！"
"んーん、会いたくなったら顔出そうかなと思っただけ"
『………………』
この人は昔から、相変わらずあざといというか…
高校時代から思っていた。
この男はなんというか…あざとい。
別にぶりっ子しとるとか、そういうのではなくて。
あ、それ貰うわ。とか言って俺の飲みかけのココアをくいっと喉に流し込んだり、寒いねんけど…なんて言いながら自習室横の休憩スペースで俺の肩を組んで来て、そのままブランケットを半分奪ってきたり。
パーソナルスペースが狭い？
…いや、多分そういうわけでもない。
とにかく、重岡くんに淡い気持ちを抱いていた俺にとって、彼のそういった言動は甘い毒でしかなくて。
『変わってへんなぁ…なんにも、』
連絡先は交換していなかったから、重岡くんが大学に進学してからはパッタリとその関係が途絶えて。
俺が抱いていた感情も、一種の憧れと勘違い…ということで、自分の中で区切りをつけた。
もう会えるなんて思っていなかったし、徐々にそんな気持ちも忘れていって、心機一転頑張ろう！と、入社した会社でまさか再会してしまうとは。
『勘違いでは…なかったみたいやな』
LINEのトーク画面に新しくメッセージが追加される度に、とくっと音を鳴らす胸が何よりの証拠で。
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ナ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (
レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして！すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナ | 作成日時：2021年7月1日 16時
