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『ええ…なんですか急に』

「なーんかさ。どのウエディングソングもそうやけど、一生守る…とか誓う…とか。やっぱり責任伴うものなんやなぁって思ったら、簡単に出来るもんやないなぁと思って」




その言葉に俺は首を傾げて。




『重岡くん、そろそろプロポーズするんやないん?』

「えっ?!……あーっ、なんや、後輩にも広まってるわけか!ちゃう、それデマ!そんな話俺は一切してへんからな!」

『あ…そうなんや』




思っていたよりも全力で否定してくるものだから、少し戸惑ってしまった。




「なんやろ…別に無責任に付き合ってる訳やないねん。けど…正直自分のことまだ立派な大人やと思えんくてさ。」




まだ高速は抜けておらず、タタン、タタン、とリズム良く揺れる車。
景色も変わらないのでじっと重岡くんの方を見てみれば、なんだか呆れたような笑いを零していた。




「俺自身、まだ23やけどさ。向こうは2つ上で…そう思ったら俺ベースに考えてしまったら女の子への負担も大きいよな…とか思うやん?」

『まあ…未だに女性の結婚年齢は色々言われてますよね』

「そうそう。やから早く決断せなあかんのかな?って思うけど、考えなしに結婚なんて無責任が過ぎるやろ?どうしたらいいんかな…ってちょっと悩んでた」





ごめんな、暗い話して。と先輩は謝ってくれたけど、悩みを打ち明けてくれたのは正直嬉しくて。





『やから、ずっと思い詰めたような顔してたん?』

「え…?」

『今日ちょっと空気違うなって思ってたんですよ。なんかあったんかなって』

「あー、…すごいな、気づいてたんや」

『なんとなく…』




ごめん、とまた眉を下げる。
今日の重岡くんは、謝ってばかりだ。







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(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます!少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして!すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月1日 16時

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