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「おっ、しげ。おはよ」
『おはようございます！』
重い腰を上げて出勤。
しかし、どうも今朝の彼女が気になる。
「…何？なんかテンション低い？」
『え…分かるんですか？』
自分なりにいつも通り挨拶をしたつもりだったが、どうやら上司にはお見通しだったようだ。
「お前いつもならもっと暑苦しいくらい笑っとるからなぁ」
『ちょ、暑苦しいって(笑)』
「んはは、でもそこがええ所やと思ってるで」
よかったら昼、話聞くわ。なんて声をかけてくれて
本当、いい上司を持ったと思う。
仕事に支障をきたすわけにもいかないので、自分で自分の頬をぺしっと叩いてデスクへと向かった。
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「……で、悩み事でもあるん？俺に言えること？」
『んー、なんというか…』
結局お昼を一緒にさせてもらうことになり、俺も俺でどう説明したらいいか…と首を捻らせていく。
『彼女のことなんすけど…』
「うん。……うん？！彼女？」
『え、知ってますよね？』
「いや、うん、知ってる。知ってるけど…えっ、しげ、滅多に彼女の話なんか持ち出さんからちょっと驚いたわ」
まあ、確かに。
プライベートはあまり職場では持ち出さないようにはしているけど。
何故か俺の恋愛情報はそこそこ広まっているようで。
「ごめん、そんで、彼女がなんやって？」
『その…なんつーか、今朝の話なんですけど』
目の前で親身になって話を聞いてくれている桐山さんの左手には、シルバーの指輪がはめられている。
結婚1年目の新婚さんではあるものの、部署内でも有名なほど奥さんとは仲が良い、らしい。
『疑われた…っていうか』
「っていうのは、浮気を？」
『はい』
「え、してるん？」
『いやいやいや！全くもって！！』
全力で首を振っていけば「うん、そうやろな」と笑い流してくれたので、そのまま言葉を続けていく。
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ナ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (
レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして！すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナ | 作成日時：2021年7月1日 16時
