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『何してたん？こんな時間まで』
「んー、特に何も。サブスクで動画漁ってたらいつの間に…って感じで」
『あるあるやなぁ、俺もよくやってまうわ』
「そういうしげ…重岡くんは？何してたん？」
先輩後輩とはいえ、部署も違ければなんだかんだ古い付き合いで、友達みたいなもんやし。
敬語なんて取り払ってくれ！あとなんならしげって呼んでくれてもえねんで！
とは言ったものの、なんだかんだ真面目な藤井。なかなか抜けきらない敬語がたどたどしくて、笑いそうになる。
『俺…俺は、うーん…』
「…もしかして起こしちゃいました？」
『いや！ほんまに目冴えててん。なんか高校の頃のこと思い出しとってさ』
「高校の頃…ですか？」
受験期のお前さぁ、なんでか知らんけど毎日自習室来て俺の背中押してくれて…ちょうど今頃の時期やったやんな！
…と、言葉を続けていくも、なかなか返ってこない声。
『…藤井？聞こえとる？』
「あ…あ、はい、聞こえてます」
『どうしたん、眠くなってもうた？』
「いや…眠くはないというか…むしろその逆というか……」
ごにょごにょと何を言っているかよくわからず聞き返すも、「何でもないです」の一点張りで。
そこからはほんまにいつも通り、あのテレビ見た？とか、美味そうな店あったんやけど…とか。
学生みたいな、義務的なものを全部忘れられるこの会話が、俺にとっては心地よくて。
結局俺が先に眠ってしまったらしく、
"寝息聞こえ始めたんで切りました(笑)"
"楽しかったです、おやすみなさい"
朝一でこのメッセージが目に入った時は、正直ちょっと恥ずかしかった。
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ナ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (
レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして！すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナ | 作成日時：2021年7月1日 16時
