#11 ページ11
.
翌日。
幸か不幸か、重岡くんと駅でばったり鉢合わせて、そのまま一緒に出勤することに。
「昨日ありがとうなぁ、誘ってくれて」
にぱーっと明るい笑顔を見せる先輩に、ちょっと胸が痛む。
『あの…その事なんですけど、』
「ん？」
『実はその、友人が酔った勢いで間違えて送っちゃったというか……』
「……ん？」
『あの、ほんますんません！忙しいやろうに、無責任に話進めちゃって…！』
プレゼンがもうすぐに迫っている、ということは、この前の昼休憩で聞いた。
そりゃいつかは誘ってみたいとは思っとったけど、タイミングが悪すぎたとは思う。
だから、無理やったら断ってください…！という意味も込めて重岡くんに謝っていけば、その反応は予想外で。
「そうやったんや。…藤井は俺と出かけたくない？」
『え？いや、そういうわけやないですけど…』
「嫌なん？」
『う………行きたい、ですけど…』
「ふふっ、ならええやん！俺も行きたいし！気晴らしに付き合ってや」
………はぁ、ほんまに…
『そういうとこっすよ、重岡くん…』
結局、重岡くんの優しさにつられて
神ちゃんの思惑通りになってしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして。とても嬉しいコメントをありがとうございます！少しずつ更新していきますので、最後まで見守って頂けたら有難いです。 (2021年7月11日 23時) (
レス) id: db537413ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - はじめまして！すごく面白いです。2人の柔らかい空気が伝わってきて読んでてほっこりします。続きも楽しみにしています♪ (2021年7月11日 1時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナ | 作成日時：2021年7月1日 16時
