マリーゴールドの遺品 (ページ41)

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遺品10 ページ41

私はすかさずナイフを取り出す。

レイチェル「………………」

男2「おいおい、ナイフなんぞこわくねぇよ」

男3「怖いもの持ち歩いてるんだな」

男4「おい、捕えねぇのかよ」

男1「仕方ねぇな……おいお嬢ちゃん。」

男は懐から銃を取り出すと私に拳銃を向ける。

男1「大人しく死にな」

引き金を引かれる瞬間私は彼に向かって走り銃をける。

男4「ｶﾞｯｯｯ……」

発砲された玉は宙を舞いました男に刺さる。
そんなものに目を向けることなく男達に容赦なくナイフを振る。一人一人、急所を狙い確実に仕留める。

男2「た、助けてくれえええええ」

男11「痛い！！痛いぁぁぁぁぁぁあ！」

そんな戯言を聞かす、ただただ無心だった。
切ってきってキッテｷｯﾃ……何も思わずに

男52「おいお前！！！悪かった！！命だけはっ」

そして辺りは騒々しさとは裏腹に静かに変わった。手を見ると気付けば手は真っ赤に染まっていた。赤く醜くナイフを持つ手は血の色で輝き月の光を反射していた。寡勢した人達も人形のように転がり落ちて無造作に倒れている。そこで私は知ってしまった。とんでもなく犯した罪となんとも思わず斬り続けた恐ろしい自分とそれをさせるマフィアを

レイチェル「ぁ…………あぁ……」

後ろではその行為を賞賛する教授と教官。今まで考える事を放棄していた私の心。良くない暗示を避けられなかった自分自身。

レイチェル「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ」

叫んでも嘆いても変わらない事実。
ｯ……頭が痛くなる。
私の最大の罪とトラウマはここでいつも膜を閉じる。今でも月夜の光と手が重なるとあの辛く醜い過去が旋律に蘇るのは変わることは無いまま。

レイチェル「ｯｯｯァ……」

そしていつもここで目が覚めてしまう。
毎回そうだ、何度も何度同じ夢を見る。
これが私の罰であろう。何年も前の話なのに嫌という程夜に見る。いつもなら睡眠薬で打破していたが状況が状況だ。頭を抑え地面に足をつける。
とても具合が悪い。だが今日は大事な料理作りの日、とても休息を取れそうにない。こんな時に飲んでいた活性剤もここにはない。久々の苦痛耐久時間だ。仕方ないと思いつつ支度をして仮眠しながら下準備をした。