マリーゴールドの遺品 (ページ5)

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不思議の国のアリス03 ページ5

アリアナ＆レイチェル「うわぁぁぁあぁあ？！」

暗黒の世界が広がったつかの間の瞬間、私達は空中に放り投げられた。

ア「なにこれなにこれえええ！！！」

レイチェル「(私も言いたい。このままでは確実に死ぬ)」

それはまずいと思い瞬時に私は脳内をかけめぐらせて考えた。ｍｇｈ＝ｍｖ＾２／２。体は重さに関係なく、落ちる速度と時間は一定。仮に高さを１００ｍの高さから落ちるとする。その速度は√２ｇｈ。計算すると４４．３ｍ／ｓ。時速で１５９ｋｍ／ｈ。
落下時間は１００÷４４．３で２．２５秒。ただし、この計算は大きさがない物質が落ちた時。抵抗もあるはず、それに考える暇もあるし、息もしやすい、ということはそれ以上高度があるはず。2万m以上か？それだと落下するまで2分以上ある……どうする？クッションとなるもの……山は？

レイチェル「手を広げて！！！！速度を落として！！木があるところに向かおう。」

ア「え？！うん！」

レイチェル「高度2万以上あるはずだから大丈夫。まだ時間はっ……」

ア「わわわっもうやばいよっ」

ふと下を見るともう街がはっきり見えた。
近くにあった木に体を寄せた。

レイチェル「っ手を広げて圧力を一定に！」

ア「っうん！」
ふと重力が一気にのしかかる。
ザザザっという音に続けて私達は山ではなく大きな木がある所に落ちた。

ア「ったぁ～～～～～～っえ？痛くない？」

レイチェル「……痛くない。あら、無傷？……？？？」

ア「ねぇ、マリー……そのプレート……なに？」