マリーゴールドの遺品 (ページ40)

今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:18,791 hit

遺品09 ページ40

_______________ポーラン地区の一角の港口。そこはかつては有名な貿易港であり東諸国との輸入や輸出が盛んだった。ただ、今は老朽化に伴い近くに新しい港が出来た為ほぼ廃墟化しているのが現状だ。その為、マフィア達はここぞとばかりに定めをつける。政府が取り締まっても後を絶たない麻薬取引場。それを一夜にして撲滅する。
_______________それを私が実行することになった。やりたくない筈なのに逃げ出しでもいいはずなのに心は疲れ果て投げやりだったことを今でも覚えている。何も感じない、そんな感じだ。

切れ味のいいナイフと無音銃をそれぞれひとつずつ持たされ一人で港口に入る。辺りは静かだ。路地裏に入るとなにやらガラの悪いおじさん達が群がっていた。これは……闇市場だ。

男1「いらっしゃい～……？お嬢ちゃん道間違えてんじゃねぇのー？」

男2「おいおい、ガキが」

男3「こいつ売り物か？」

男1「んやー売ってねぇよ、でも売り物にはなるぜ。なんせ俺らは……」

男達「マフィアだもんなぁ？」

男4「幼女の臓物は高くつく。残念だったなぁ？」

男達は私を取り抑えようと手を近づけた。手が触れたその時、私の理性はブツンと切れた。

______________________________殺される