マリーゴールドの遺品 (ページ4)

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不思議の国のアリス02 ページ4

ふと遠くから白髪の若い男性が公園に走ってくるのが見えた。私は日頃の癖か、刺客が来たと思い太ももに自己防衛用に持ってきていた銃に手をかけた。

レイチェル「下がってアリアナ」

ア「え？あの人……あ！今日ケーキ買ってきてくれた人だ！」

レイチェル「ん？？」

ア「そう、私のお店1番のケーキを買ってくれたの。それで……。」

アリアナは急いでカバンの中にあるものを取り出した。

ア「あった！この綺麗な時計を落として行ったの。とても綺麗だったから返さなきゃって思って……落し物は私が担当してたから持ってたんだ。丁度良かった、返そう。すみませー……？！」

そう言ってアリアナが走り出した瞬間とんでもないものを目にしてしまった。それは公園の大きな木の下にその人が地面に吸い込まれたからだった。目を疑う程一瞬の出来事だった。そして木の下の光が盛れている所の近くに止めた。

ア「え？……え？！……ねぇ、マリー」

レイチェル「…………わかってる。地面に……」

ア「どうしよう、でも届けた方が……」

レイチェル「まさか……この中にはいるつもり？」

ア「私行く、この時計が」

レイチェル「まって！考えて……」

何が起こるかわからない。明らかに今の世界での現象ではないから。

ア「でもこの穴消えかけてるから急がなきゃ」

レイチェル「分かった。でも、私も行かせて」

ア「うん。勿論だよ。」

そう言って白いモヤに足を踏み入れた。