マリーゴールドの遺品 (ページ29)

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考え中....... ページ29

幹部達は料理本をいくつも並べにらめっこしている、先程から1時間この様子である。私は嫌な過去を思い出し青ざめているところだった。

ヨナ「ランスロット様何が好きかな？」

ヨナの声で自我に戻った。嫌なものを思い出してしまった。いけない、切り替えなきゃ。

エドガー「どうしましたかレイチェルさん。顔が青ざめてますけど」

レイチェル「気にしないで、変なこと思い出しちゃったから……それよりも、何作るか決まった？」

カイル「あいつの好きな物とか知らねぇし……いっそ点滴とか」

全員「却下」

カイル「えー……あれが一番いいのに」

ゼロ「みんなは嫌なんだよ」

食欲がなくても気軽に手が着きそうな物。私だったら汁物が妥当ではないだろうかと思うのだが……人それぞれなので曖昧だ。私はヨナ達が持ってきた料理本をざっと見た。んー……ハンバーグにピザ、オリーブオイル和えなど、どれも記されているのはこってりしそうなものばかりだ。……男の人は食欲関係なしにガッツリ食べたがるものなのだろうか？医師であるカイルもそれを見ている。ここは一か八かだけれど……