賢い選択 ページ19
カイ「お前……賢いな」
レイチェル「そうでもないよ。化学の国では一般知識。それに、この国に関しては無知だし」
先程から食事しているよながコチラを見た。
ヨナ「……うるさいよ食事中なんだから、アリスはこっちに座って」
そう言ってヨナの隣の席に座った。
ヨナ「隣、ランスロット様なんだから……ほんと羨ましいよ。失礼なことしたらいくらアリスでも許さないんだから」
今の話を聞く限り、ヨナはランスロットが大好きなのね。じゃあ利用しやすい。なら……
レイチェル「じゃあヨナ。ランスロット大好きなあなたにいいお願いがあるの」
カイ「おーおー。なんだなんだ」
ヨナ「君じゃないでしょカイル」
ゼロ「なんだ騒がしいな……」
レイチェル「私はこの国に未知すぎる。ランスロット様のお役にたつ為に私はこの国の知識が欲しい。だから私を図書館か国の資料が詰まっている所に連れて行って？……なんなら貴方が教えてくださる？」
ヨナ「別に僕はいいけど、ランスロット様が外出許可をするとは思えないね」
ランス「いいだろう。ヨナ、アリスを図書館に連れていくと良い」
先程まで黙っていたランスロットが口を開いた。この人が口を開くなんて……少し嬉しい。
レイチェル「ありがとうございます。ランスロット様」
ヨナ「ランスロット様？！」
レイチェル「ヨナ、よろしくね」
ヨナ「……遅かったら置いていくんだから」
レイチェル「任せて、歩くのは得意なの」
ゼロ「ヨナ、顔真っ赤」
ヨナ「うるさい！！」
位順に座るのは正直いけ好かないけれど、こんな会話がこの世界で続けばいいなと私は思った。……何比較してるんだろう。私の国と。関係ないはずなのに、何故か羨ましいんだ。この雰囲気が。
だって私達は_______________
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作者名：抹茶の粉 | 作成日時：2019年3月24日 20時
