9：雨音の中で ページ10
「聞いたか？バケモノがまだ生きてたらしいぜ」
「だけどよ、憲兵に殺されちまったんだろ？残念だなぁ」
「俺が一族全員殺しちまえば良かったなぁ！」
「ワハハハ！お前に殺せるんだったら俺にだって殺せる！」
...ふざけんなよ。
私達は静かに暮らしていたのに。
お前達がバケモノ扱いしてくれたお陰で、母さんも、父さんも。皆が死んだ。
絶対に許さない。いつか必ず殺してやる。
あぁ、本当に。
こんな世界も、
自分に力が無い私も大嫌いだ。
「...！」
ｶﾞﾊﾞｯ
「ハアッ...！ハアッ...！」
またこの夢か。
最近ずっと同じ夢だ。
理由は分からない。
外はいつのまにか雨が降っていた。
ｽﾞｷｯ
「っ！」
リアナの姿が突然目に浮かぶ。
こんな事、思いだしたくない。
ｺﾝｺﾝ
「入るぞ」
ｶﾞﾁｬ
「お前...大丈夫か」
「はい、気分は良くなりました」
「そうか...」
たったこれだけの会話でも、心配はしてくれた様だった。
「...」
「...」
長い沈黙の中で、雨音がやけに大きく感じた。
「...私は誰の班に着くのでしょうか？」
私は思い出した事を聞く。
「あぁ、その事なんだがな...俺の班だ」
「...リヴァイ班に？」
リヴァイ班といったら、精鋭中の精鋭だ。
「私なんかに務まるのでしょうか？」
「意外だが、お前は巨人討伐のセンスがあるらしい。その腕を見込んだエルヴィンからの指示だ」
「今までの討伐数を言ってみろ」
ええと、確か...
「討伐数31、討伐補佐25です」
「上出来だ、明日俺の所に来い」
「はい...！全力を尽くしてみせます」
「...！」
兵長は急にそっぽを向いた。
「兵長、どうかしましたか？」
「...何でもねぇ、部屋の汚れが気になっただけだ」
「そうですか」
ハンジさんの部屋だからなぁ、私どこか汚したりしてないか...？
「俺はもう戻る、明日まで休んでろ」
兵長は最後までそっぽを向いたままだった。
私何か失礼な事をしてたのか...？
──────────────────────
「...」が予想以上に多くなってしまいました..
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - 時雨 サトさん» え？！本当ですか！ありがとうございますm(_ _)mｺﾞﾂ！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月22日 18時) (
レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 サト - 抹茶タピオカ2号さん» 観覧ありがとうございます！抹茶タピオカ2号さんの作品も見させて頂いております！ビックリしすぎて発狂しそうです←ｷｬｱｱｱｱ(( (2020年5月22日 15時) (レス) id: bf2420a828 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 サト@ギガ容量が絶滅危惧種 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年5月20日 15時
