【鬼滅の刃】素直になれない霞柱と何でも見透かす継子の話【時透無一郎】

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Aside


フラフラする身体に力を入れ、なんとか立つ。


そして童磨さんを睨む。


｢えぇ？まだ立っちゃうの？｣


｢勝てないかなんてまだわからないじゃん！！私は最後まで諦めない。｣


肺に空気を送りこむ。


もう片方しかない手に酸素を行き渡らせる。


｢私は必ずあなたを倒すっ！！｣


｢いいね！！こんなか弱い女の子がこんなに頑張ってるんだ、僕も頑張らなくちゃ！！｣


刀を構え、足に力を入れる。


｢雲の呼吸 参ノ型 雲霞の海｣


｢(速いっ…！肺が壊死しかけでしかも片方の手首は無いのに…！)｣


童磨さんが戸惑っている。


隙ができた！！


隙をついて間合いに入る。


｢しまった…！間合いに入られた…！｣


｢雲の呼吸 玖ノ型 雲海の雫｣


童磨さんの頸に刺したがズレてしまい、童磨さんの顔に刺さる。


刺さったところに雫を打ち込む。


抜いた瞬間、爆発して童磨さんの顔が溶けた。


｢僕の顔がっ…！｣


童磨さんが顔を覆ってうずくまる。


やっぱり片手だと正確性が落ちる。


それに肺の状態的に型を出せるのはあと1回。


これで決着をつけるしかない。


目を閉じ深く呼吸する。


そして体温と心拍数を限界まであげる。


今の状態ならいけるっ！！


目を見開き童磨さんを見据える。


もう顔は回復している。


やっぱり回復力がえげつない。


｢…っ！！雲の呼吸 肆ノ型 雲翳の炎舞

終ノ型 雲煙縹渺！｣


地面をジグザグに駆け抜け距離をつめる。


足が重い。


立ち止まっちゃダメ、走り続けないと！！


｢(…っ！！まずいっ！！)｣


いけるっ！！


そして私は童磨さんの頸に刃を振るった。


自分の限界を超え極限状態だった身体に力を入れられず倒れる。


気を失う前に見たのは消えていく童磨さん。


そして、








_師範の姿だった。





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