あの！小瀧がうざいです！！【桃】

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「ただいま…」



重い気持ちで帰ると、
キッチンからお母さんのおかえりの声が聞こえた。



母「どうしたん」


「なにが」


母「めっちゃ負のオーラ漂ってるで」



私の雰囲気を変に思ったお母さんが
キッチンから顔を覗かせながらそういった。



「小瀧と喧嘩した」


母「え！珍しい！」



お母さんがフライパンに火をかけていたのを止めて
私の座ったリビングのソファーの隣に座った。



「初めてや、小瀧と喧嘩すんの…」


母「お母さんも初めてAが喧嘩したとか聞いたわ(笑)」



照史はしょっちゅう誰かと喧嘩してたから(笑)
と笑ってるお母さん。

確かにあっくん昔は尖ってたから
いつも怪我して絆創膏貼ってるイメージやった。



「かと言って殴り合いとかちゃうで」


母「わかってるよ(笑)
望くんは女の子に手ぇ上げるような子じゃないことくらい」


「多分小瀧にはうちが女やと見えてないわ」


母「確かに」


「こら」



ちょっと笑えた。


お母さんってやっぱ偉大。



「明日から朝ご飯うちの分だけでええよ、」


母「んー、寂しいなぁ」


「…ちゃんと仲直りしたいけど……」



なんせ喧嘩なんて初めてやから
どうすればいいかわからへん。


しばらくしたら、お母さんの携帯が鳴った。



母「あ、照史ご飯いらんって」


「遅なるん？」


母「友だちんちに泊まるみたいよ」



じゃあ、今夜は女子トークしちゃう？！
なんて言うお母さんは若いわ(笑)



母「まあ、早く仲直りするねんで」



そう言うと、お母さんはまた料理に取り掛かった。





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