あの！小瀧がうざいです！！【桃】

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「いってきまーす」


望「おばさんごちそーさまでした！」


母「はーいいつでも来てなぁ」


望「ありがとうございます！」


「もう来んくていい！」



やいやい言いながら、小瀧と家を出る。


今日はなんでかカバンが重いから靴を履くのに手間取っていたら



望「カバン持つで」



と言って、ひょいっと持っていたカバンを持ち上げられた。



「…ありがとう」


望「はーい早く靴履こうね〜」


「うざ」


望「流星に嫌われんで」


「…」



ギッと睨むと、ムカつく笑顔で二ヘラ〜って笑う望。

ウザさの極み。



「行くで」


望「あーい」


「カバンありがとう」



返して、と手を出すと二マッと笑って頭の上にカバンを持っていく望。



「……」


望「おちびさんに取れるかなぁ？」


「うざい！ほんま覚えとけよ！？」



ジャンプして取り返そうとするけど、馬鹿でかい小瀧には届かず…



「…ほんま嫌い小瀧」


望「ごめんやん(笑)」



笑いながらカバンを返す小瀧。


ほんま黙っとったらただのデカイイケメンやのに。


とか思いながら、わいわい二人で登校。



「今日の英語演習ってテストあった？」


望「あれやろ。単語テスト」


「え、うそやん」


望「やってないん？」


「うん」


望「じゃあ俺と一緒に覚えよ」


「神かよ小瀧好き」



都合よすぎ(笑)なんて言ってるけど
勉強に付き合ってくれる小瀧は優しいと、思う。


なんやかんや、一番素でおれんのが小瀧やったりすんのよね。



『なあ、桐山さんまた小瀧くんと学校来てる』


『羨ましいなぁ、あれで付き合ってないとか言ってるんやろ？』


『小瀧くんも、なんで桐山さんなんかと仲いいんやろね』



だから、こんな陰口叩かれても
小瀧の隣を譲りたくない。





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