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次の日、土曜日。
朝、歯を磨いて、顔を洗う。
スキンケアをしてから着替えをして私の目は、ようやくしっかりと開く。
そのあとメイクをして、朝ごはんを食べる。
初めは食パンに目玉焼きを乗せた日もあったし、適当に野菜を盛り付けたサラダにスムージーの日もあった。
けど…。
A「ちょっとお腹出てきたかなぁ…」
受験期間のストレスからも解放され、家から高校まで通う徒歩や電車に乗る時間もなくなって、わたしの運動量は大きく減ったわけで。
お気に入りのソファの上で膝を抱えながらプチトマトを頬張る。
飛貴、トマト嫌いなんだよなぁ。
こんなに美味しいのに。
プチトマトを6つ食べた後は、毎朝の楽しみ、バナナミルク。
お母さんが一人暮らしを始める時にスティックミキサーを買ってくれて、それを使って毎日かかさずバナナミルクを飲んでいるの。
A「よし！」
今日は飛貴がうちに遊びに来る。
掃除しなくちゃ。
使ったお皿も全部片付けよう。
空気も入れ替えて、玄関も掃いた。
あとは何しよう。
そう思っていた時。
部屋のチャイムが鳴った。
「Aー？」
外から扉をどんどんと優しく叩きながら私の名前を呼ぶのは、私の大好きな人。
飛貴「久しぶりだね〜」
A「昨日会ったよ？」
飛貴「入学式でたくさんの人と会ったらさ？Aと1週間くらい会ってない気持ちになったんだもん」
A「面白いこと言うな〜もう」
飛貴「ほんとだよ！？ま、それはいいとして」
A「とりあえずあがって？」
飛貴「おじゃましまーす」
スリッパをパタパタと音を立てて、上機嫌でやってきた飛貴。
よほど嬉しいのか、歩いているのに肩と頭が左右に揺れている。
飛貴「はい、これケーキね。あとね、お母さんがこれAにって」
A「何？」
飛貴「ハンドクリームとタオルのセット？とか言ってたよ」
A「かわいい…！！ありがとうございますって伝えておいて！」
飛貴「分かった〜、じゃあ！記念写真撮ろ！ほら、箱持って！」
そう言って飛貴は私の写真を撮って、お母さんに送信していた。
A「飛貴のお母さんっておしゃれだしセンスあるよね〜」
飛貴「そう？普通だよ」
A「可愛いし」
飛貴「Aのお母さんは綺麗系！Aちゃんとその血引き継いでるよ」
A「そうかなぁ」
飛貴「だってA綺麗だし可愛いし最高だもん」
飛貴のわたし贔屓は今年度も継続なようです。
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作者名：音
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/9720rr
作成日時：2020年3月6日 22時
