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A「…どう?」

飛貴「………………」

A「ごめん…、変だった?」

飛貴「めっちゃ美味しい!」

A「ほんと?」

飛貴「ほんと!」

A「ほんと?」

飛貴「ほんとだってば!」


今日はバレンタイン。

実は付き合った当初から
楽しみにしていた今日の日は、
私の部屋で飛貴とお菓子の開封式。

美味しい!って言ってくれて、一安心。



A「これ、妹ちゃんと弟くんのもあるから」

飛貴「え〜…」

A「え?」

飛貴「え〜…」

A「っえ?」


会話が「え」だけ。

飛貴が何に「え〜…」と言っているのか
私には理解出来ず、しばらく沈黙。


飛貴「だってさ〜、」

A「うん」


口を尖らせて何か言いたげに
こちらを見てくる飛貴。


飛貴「Aの手作りお菓子は俺しか食べちゃいけないし!」

A「え?」

飛貴「俺だけのだもん!弟にも妹にも食べさせない!」

A「飛貴、あのね?それね?」

飛貴「ダメダメ!俺が食べる!」


始まった飛貴の独占タイム。

でも…


A「それ中身!私の手作りじゃないよ!」






飛貴「え?」



A「飛貴がそう言うと思って、キャラクターのお菓子買ってきてあったの…」



飛貴「…そう、なんだ」

A「絶対反対すると思って…反対しないなら詰め替えようと思ってたけど」

飛貴「さすがじゃん、A!」


訂正するととても嬉しそうにしていて、かわいい。


飛貴「じゃあ、詰め替えようと、ってことはまだあるんだね?Aの手作りお菓子!」

A「…察しがいいね」

飛貴「おかわりー!」

A「も〜〜」


満面の笑みの飛貴に、
わたしはにキッチンに向かい、
お皿に残っていたお菓子を乗せて
もう一度飛貴のいる部屋へと戻った。

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作者名: | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/9720rr  
作成日時:2019年6月26日 23時

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