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飛貴「もっともっとー!」
A「きゃー!!」
コーヒーカップに乗った私たち。
周りはお子さん連れの家族が多くて
ゆっくりニコニコ乗っているのに
私たちのカップだけ
異様に早く回っていて
中に乗る2人は飛ばされないように必死。
A「飛貴回しすぎたから!」
飛貴「それが醍醐味でしょ!」
A「腕取れちゃうー!」
飛貴「俺がしっかり捕まえてるから大丈夫!」
腕が私の腰に回ると
しっかりホールド。
これじゃ飛ばされそうになっても
飛ばされなさそうだ。
飛貴「え?もう終わり?」
回るスピードが遅くなると
物足りなさそうにそう言う飛貴。
A「もう少し経ってからまた乗ろう?あたし目まわっちゃっ…!」
飛貴「大丈夫?」
A「三半規管が…」
飛貴「弱いんだね」
A「私ちょっと休憩してるから飛貴も1回乗ってきたら?」
飛貴「え?いいの?」
A「ここで待ってる」
飛貴「どこにも行っちゃダメだよ?」
A「分かってるよ、この足で歩けないし」
飛貴「じゃあ…行ってくるね!」
嬉しそうにもう一度並びに行った飛貴。
時間はお昼時、
コーヒーカップの並びはそんなに長くなくて
すぐに順番が回ってきたようだ。
飛貴「Aー!」
オレンジのお花が描かれた
コーヒーカップに乗った飛貴。
17歳の男子高校生が
1人嬉しそうに可愛い模様が描かれた
コーヒーカップに乗っているなんて、
ちょっと不思議な状況だし
何より飛貴が可愛すぎる。
わたしはその状況を動画におさめようと
スマホを取り出してカメラを起動させた。
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作者名:音 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/9720rr
作成日時:2019年6月26日 23時