Perfect Crime (ページ10)

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-Ryosuke side-

やっと帰って来た時にはもう夕方で
荷物はコンシェルジュに運んでもらった。

『お腹空いたー。もう動きたくなーい』

涼｢ご飯どうするの？食べいく？｣

『出前取ろう。なんでもいい？』

涼｢いいけどw｣

『そう。なら適当に頼むね』

そう言いながら届いたご飯は、バランスも考えられたであろう料理達。

味も美味しい。

Aはいつだって、どこにだって
隙がない。
いや、もうない。が正しいか。
あの時から…

『…涼介？』

涼｢…ん？｣

『どうしたの？口に合わなかった？』

涼｢あぁ。ごめん。ぼーっとしてた。｣

『それだけならいいけど。』

涼｢普通に美味しかったよ。ごちそうさま。｣

『ならよかった。そろそろ準備しようかな。』

涼｢Aが出る時に一緒に出るよ。｣

『わかった。』

『涼介？そろそろ行くよ。』

そう言って部屋から出てきたAは
息を飲む程に、艶やかだった。

『変なとこない？』

涼｢強いて言うなら、雰囲気が年下じゃない。｣

俺が飲まれそうだ…

『なら問題ないわ』

行きましょう？

そう言って微笑む君は、
誰を想って、誰に魅せたくて
こんなに綺麗になってしまったのか…

そんな事、考えるだけで
息が止まりそうだ。